【要約】銀行は阿漕な商売だが、もうすぐ消えゆく運命【髙橋洋一チャンネル#1513】

INDEX(目次)
銀行が金を貸したがる
【要約】『高橋洋一チャンネル#1514』
銀行からの借入れ提案は「本当に必要か」で判断すべき
・会社に銀行から「お金を借りませんか」と営業が来たという相談に対し、まずは「借入金利を上回る収益を見込める事業があるかどうか」が判断基準になると指摘
・資金に困っておらず、借りたお金を有効に使う具体的な事業がなければ、借入れは単に金利負担を増やすだけになる
・銀行が「振込手数料を安くする」などの条件を提示しても、それで借入金利分を完全に賄えるかどうかを冷静に見る必要がある
・銀行側から金融商品などを勧められる可能性もあるが、そうした商品にはリスクがあるため、安易に受け入れるべきではない
・「晴れた日に傘を貸し、雨の日に取り上げる」という銀行への昔からの批判になぞらえ、銀行は資金に余裕がある時ほど貸したがる存在だと説明
キーワード:銀行融資, 借入金利, 金利負担, 振込手数料, 金融商品リスク, 晴れた日に傘を貸す
メガバンクの巨額利益と日銀当座預金の「お小遣い」問題
・最近の金利上昇を背景に、銀行にとっては収益機会が広がっており、メガバンク全体で5.8兆円規模の利益が出ていると紹介
・そのうち約1.5兆円程度は、実力による収益というより、日銀当座預金に付く金利による利益だと指摘
・メガバンクは日銀当座預金を約200兆円保有しており、そこに0.75%程度の金利が付くと、約1.5兆円の収益になるという計算
・金融機関全体では日銀当座預金が約500兆円あり、同様に計算すると約3.5兆円規模の利益が金融機関に流れることになる
・日銀が銀行に支払う利息が増えると、その分だけ日銀の収益が減り、政府に納める日銀納付金も減少する
・結果として、政府の税外収入が減り、国として使えるお金が減るため、実質的には国民負担に近い構造になっていると説明
キーワード:メガバンク, 5.8兆円, 日銀当座預金, 日銀納付金, 税外収入, 金融機関利益
日銀当座預金に金利を付けることへの疑問
・日銀当座預金は、一般の普通預金とは異なり、銀行が日銀に置く資金であり、基本的にはすぐ引き出せる現金に近い性質を持つ
・本来、すぐに引き出せる資金には高い金利が付くのは不自然であり、通常は金利ゼロに近いものだと説明
・銀行側は「必要な制度だ」と主張するが、民間企業も当座預金に金利を付けてもらいたいはずであり、なぜ銀行だけが特別扱いされるのか疑問を呈した
・銀行が大きな利益を上げているにもかかわらず、日銀経由でさらに金利収入を得ている構造は、減税財源に回せるはずの資金を金融機関に渡しているようなものだと批判
・この仕組みがあるため、銀行の増益がすべて本来の実力によるものとは言い切れないと指摘
キーワード:当座預金, 現金性資金, 銀行優遇, 金利収入, 減税財源, 税外収入減少
銀行は利益をさらに増やそうとして融資営業を強めている可能性
・メガバンクがすでに巨額利益を上げているにもかかわらず、さらに貸出しを増やして儲けようとしているのではないかと分析
・銀行内部では「今が収益チャンスだ」として、融資営業を強化する圧力がかかっている可能性がある
・日銀当座預金への金利という「お小遣い」が将来的に見直される前に、別の形で収益を確保しようとしているのではないかとも推測
・相談者の会社に銀行が融資を持ちかけてきた背景にも、「儲かっている会社から収益を取ろう」という銀行側の思惑があるかもしれないと述べた
・ただし、資金需要がない時に借りる必要はなく、借入れの判断は銀行の都合ではなく、自社の事業収益性を基準にすべきだと強調
キーワード:融資営業, 銀行収益, 金利上昇局面, 収益チャンス, 資金需要, 事業収益性
銀行業の構造変化と間接金融の弱体化
・銀行は預金者から資金を集め、それを企業などに貸し出す間接金融の代表的な仕組みだと説明
・しかし近年は、クラウドファイナンスやクラウドファンディングのように、資金提供者と資金需要者を直接結びつける仕組みが広がっている
・こうした仕組みでは、銀行が間に入って貸出しを行う必要が薄れ、プラットフォームが手数料を取るだけの形に近くなる
・出資者にとっても、自分のお金が何に使われるかが見えやすく、銀行預金よりも満足感を得やすい面がある
・技術の進展により、銀行を介した間接金融のメリットは徐々に薄れ、直接金融の存在感が高まっていくと指摘
キーワード:間接金融, 直接金融, クラウドファイナンス, クラウドファンディング, 資金調達, 技術革新
銀行の「中抜き」構造と金融業の将来
・銀行が資金の仲介役として入ることで、銀行員の高い給与や組織維持コストが上乗せされる構造があると批判
・クラウドファンディングのような仕組みでは、銀行のような大きな仲介組織を必要とせず、システム利用料に近い手数料だけで済む
・この流れは、いわば金融業における中抜き構造の解体であり、今後さらに進む可能性が高いと見る
・銀行を舞台にしたドラマのような世界観も、間接金融の力が弱まるにつれて時代遅れになっていくと述べた
・金融業全体が、新しい技術や直接的な資金調達手段の広がりによって、従来の強い地位を維持しにくくなっていると分析
キーワード:中抜き構造, 銀行員, 仲介コスト, 金融業の変化, 間接金融の没落, 直接資金調達
メディアの没落と銀行の没落は似た構造にある
・銀行が資金提供者と資金需要者の間に入る間接金融であるのに対し、旧来のメディアもニュースと読者・視聴者の間に入る仲介役だったと説明
・しかし現在は、SNSなどの登場によって、ニュースや情報が人々に直接届くようになり、オールドメディアの存在感が低下している
・これは金融において銀行を介さず、出資者と資金需要者が直接結びつく流れとよく似ている
・つまり、銀行の間接金融から直接金融への移行と、メディアの仲介機能低下は、どちらも「間に入る存在」の価値が下がる現象だと整理
・技術の進展によって、金融でも情報流通でも、従来の大きな仲介者が徐々に力を失っていくという共通構造があると指摘
キーワード:メディアの没落, オールドメディア, SNS, 仲介機能, 直接金融, 技術進展
キーワード:銀行融資, 借入金利, 日銀当座預金, メガバンク, 日銀納付金, 税外収入, 金融機関利益, 減税財源, 間接金融, 直接金融, クラウドファンディング, 中抜き構造, オールドメディア, SNS, 仲介機能の低下
