『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済や世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。
・米中が互いに報復関税をかけ合った状態を緩和する動きが出たが、「完全に元に戻った」わけではなく、一部の関税を引き下げる合意があった程度・次の交渉段階として「物品協定(何をどれだけ買うか)」が議題になる可能性が高い・さらに進むと為替の問題(特に人民元の為替操作)が取り上げられることも想定される・米財務長官は川の専門家であり、人民元の過度な安さによる中国の輸出優位(いわゆる近隣窮乏化政策)に強い関心を持っている・中国は異常な通貨安を背景に輸出でGDPを稼いでおり、これは他国の産業に打撃を与えている・中国が世界経済で存在感を増す中、米中間の通貨問題も避けて通れない・米国では関税・為替交渉を通じて中国製品の優遇を是正する流れがある一方で、日本は交渉の蚊帳の外に置かれており、自動車関税などの問題も未解決のまま・交渉次第では、トランプ政権が日本よりも中国市場を優先し、中国向けの自動車販売を後押しする可能性もある・中国は広い国土や道路インフラから、アメリカ車の販売先としては理にかなっているという見方も存在・しかし、中国製品の異常な安さの背後には人民元の為替操作があるとされ、日本はこの問題をもっと強く訴えるべきとの指摘・この為替問題が日米協調の鍵となり得るため、アメリカが中国に対して強硬姿勢をとる一因にもなりうる
キーワード:米中関係、関税引き下げ、報復関税、物品協定、為替操作、人民元、近隣窮乏化政策、中国の輸出優位、日本の自動車関税、トランプ政権