【要約】高市首相 補正予算案の編成の検討を指示 会計の分からないマスコミが財源がー!【髙橋洋一チャンネル#1510】

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高市首相 補正予算案の編成検討を指示
【要約】『高橋洋一チャンネル#1510』
補正予算の編成検討とエネルギー高対策
・高市総理が補正予算案の編成を検討していることについて、タイミングとしては「悪くない」と評価される
・特に、電気・ガス料金の補助が徐々に切れてくる局面で、これを再開・継続する方向を示すことには一定の意味がある
・本予算は前政権色が残りやすいが、補正予算を通じて少しずつ高市カラーに修正していくことができる
・高市総理は本来、補正予算をなるべく組まない方針を示しているが、必要な局面では補正で対応するのはやむを得ない
・今回の補正予算検討は、単なるエネルギー高対策だけでなく、景気下支えの意味も持つ
・背景には、日銀の政策運営の失敗により、物価や景気が弱含み、GDPギャップが悪化しつつあるという見方がある
・本来あるべきGDP水準より実際のGDPが下振れするなら、財政出動による補正予算には合理性がある
・そのため、補助金や追加予算によって景気を支えることは、現時点では妥当な政策判断といえる
キーワード:高市総理, 補正予算, 電気・ガス料金補助, エネルギー高対策, 高市カラー, 日銀, GDPギャップ, 財政出動
外国為替資金特別会計と消費税減税財源をめぐる報道
・一方で、木原官房長官が消費税減税の財源について、為替介入で得た外貨売却益を使うことに関し、「法令上難しい」と説明したとの報道が出た
・しかし、この報道の見出しはかなり誤解を招くもので、「財源活用を全面否定した」と読むのは正確ではない
・問題の核心は、外国為替資金特別会計(外為特会)の仕組みを理解しているかどうかにある
・外為特会では、政府が政府短期証券を発行して円を調達し、その円でドルなどの外貨資産を購入している
・そのため、外貨資産を売却した場合、まずは外貨購入のために発行した政府短期証券の償還に充てる必要がある
・つまり、売却額を全額そのまま一般財源として使えるわけではない
・ただし、円安によって外貨資産に利益が出ている場合、その利益部分は剰余金として処理され、最終的には税外収入として活用可能になる
・したがって、「全額は使えない」が正しく、「利益分もまったく使えない」という意味ではない
・報道ではこの違いが十分に整理されず、「財源活用を否定」という単純な見出しになってしまった点が問題とされる
キーワード:木原官房長官, 消費税減税, 外国為替資金特別会計, 外為特会, 政府短期証券, 為替介入, 剰余金, 税外収入
外為特会の会計構造と利益の考え方
・外為特会の基本構造は、負債側に政府短期証券があり、資産側にドル建て資産があるという形になる
・たとえば、1ドル100円の時に1兆円分のドルを購入すると、100億ドルの外貨資産を持つことになる
・その後、1ドル200円になった時にその外貨資産を売却すれば、円換算では2兆円になる
・この場合、もともと外貨を買うために発行した政府短期証券は1兆円分なので、まず1兆円を償還に回す
・残りの1兆円が、為替差益による利益分として発生する
・この利益分は、外為特会の剰余金処理を経て、一般会計の税外収入になり得る
・つまり、外貨売却額の全額を使うことはできないが、利益として生じた部分は使えるというのが正確な理解である
・この点は会計上は非常に基本的な話であり、全額活用と利益分活用を混同すると議論が大きく歪む
・「法令上不可」という表現だけが強調されると、利益分まで使えないかのような誤解が生じる
キーワード:ドル建て資産, 為替差益, 政府短期証券償還, 剰余金処理, 税外収入, 会計構造, 利益分活用
10兆円規模の為替介入と活用可能な剰余金
・直近の為替介入では、約10兆円規模の外貨売却が行われたとされる
・このうち、おそらく7兆円〜7.5兆円程度は、外貨購入時に発行した政府短期証券の償還に回ると見られる
・一方で、残りの2.5兆円〜3兆円程度は、為替差益として剰余金になる可能性がある
・この剰余金は、最終的に一般会計の税外収入として扱われる可能性がある
・したがって、消費税減税や補正予算の財源として、まったく使えないという話ではない
・ただし、今回の補正予算に直接使えるかどうかは、特別会計と一般会計の処理時期の問題もあり、現時点では断定できない
・特会側で剰余金処理を行い、それを一般会計に反映させるには、手続きや年度末処理との関係がある
・直接補正予算に入れるのではなく、いったん別の財源で補正を組み、後から剰余金で全体の財政負担を軽くする形も考えられる
・いずれにしても、為替差益が発生している以上、財政運営上の余力が生まれることは確かである
キーワード:為替介入, 10兆円規模, 7兆円, 3兆円, 剰余金, 一般会計, 特別会計, 補正予算財源
財務省にとって剰余金は嬉しいが言いにくい財源
・為替介入によって剰余金が出ること自体は、財務省にとっても本来は悪い話ではない
・円高局面でドルを買い、円安局面でドルを売れば利益が出るため、外為特会の運用としては成功した形になる
・ただし、財務省としては「財源がある」と見られると、財源不足論を言いにくくなる
・そのため、剰余金が出ていることを積極的に強調したがらない面がある
・景気の良い商店が「儲かっていますね」と聞かれても「ぼちぼちです」と答えるようなもので、財務省も財源余力をあまり表に出したくない
・仮に補正予算で一時的に国債を発行したとしても、後から剰余金処理によって国債発行額を減らせる可能性がある
・結果的には、外為特会の剰余金は財政運営を楽にする効果を持つ
・したがって、「使えない財源」と見るのではなく、「処理時期や会計手続きを踏めば活用可能な財源」と見るべきである
キーワード:財務省, 剰余金, 財源不足論, 外為特会, 国債発行, 財政運営, 為替差益, 税外収入
報道の問題点と会計理解の不足
・今回の報道では、外為特会の会計構造や政府短期証券の償還という基本的な仕組みが十分に理解されていない可能性がある
・「全額使えない」という話と、「利益分も使えない」という話はまったく別である
・本来は、外貨売却代金のうち元本相当部分は政府短期証券の償還に回し、利益分だけが剰余金として活用可能になる
・しかし、報道の見出しでは「消費税減税の財源として使えない」と読める形になっており、議論を誤らせる恐れがある
・木原官房長官自身は、おそらくこの会計上の区別を踏まえて説明しているはずだが、報道側の読み取りが不十分だったと考えられる
・マスコミが会計や財政の基本を理解しないまま見出しを作ると、政策論争そのものが歪んでしまう
・特に、消費税減税の財源論では「財源がない」と印象づける報道が出やすいため、数字と会計処理を分けて冷静に見る必要がある
・結論として、外為特会の売却益は全額ではないが、利益分は税外収入として使える可能性があり、「全面否定」とするのは不正確である
キーワード:報道の誤解, 会計理解不足, 消費税減税財源, 外為特会, 政府短期証券, 剰余金, 税外収入, 財源論

