【要約】【特別編】高橋洋一全仕事 大蔵省入省から官邸での仕事まで一気見!【髙橋洋一チャンネル#1575】

INDEX(目次)
- 一気見!高橋洋一ヒストリー 社会人編
- 【要約】『高橋洋一チャンネル#1575』
- 大蔵省入省後の仕事と若手時代の昇進
- 研究室での竹中平蔵氏らとの交流
- 香川県での税務署長経験
- 公正取引委員会で消費税導入と手数料自由化に対応
- 証券局時代の接待慣行と改革業務
- 郵政の金利リスク管理と国債業務
- 不良債権処理のルール整備と「償却大魔王」
- 財政投融資のリスク管理と政府のバランスシート
- プリンストン大学で学んだ金融政策の重要性
- 帰国後の国土交通省勤務と小泉政権への参加
- 政策金融・道路公団改革から郵政民営化へ
- 特別会計の資金活用と「埋蔵金」の由来
- 天下りを断り、安倍政権への協力を選ぶ
- 第1次安倍政権での公務員制度改革と省庁の抵抗
- 大学への転身と表に出ない形での政策協力
- 日銀人事への助言と「黒田バズーカ」の試算
- 消費増税への警告と延期をめぐる政治判断
一気見!高橋洋一ヒストリー 社会人編
【要約】『高橋洋一チャンネル#1575』
大蔵省入省後の仕事と若手時代の昇進
・髙橋氏は、大蔵省に入った当初、毎朝すべての新聞を読み、幹部向けに記事を切り抜いて貼り付ける新聞スクラップが最初の仕事だったと振り返った
・国会議員のもとへ出向き、質問内容を聞き取って報告する質問取りも、新人の重要な役割だったという
・自分の所属局以外の内容も扱うため、十分に理解できない質問でも、懸命に記録して持ち帰っていたと語った
・キャリア官僚は昇進が速く、当時は「新幹線」と呼ばれ、入省3年目には係長になったと説明した
キーワード:大蔵省,新聞スクラップ,質問取り,キャリア官僚,係長
研究室での竹中平蔵氏らとの交流
・髙橋氏は、理論や研究を政策に生かすために設けられた研究室へ配属され、竹中平蔵氏や植田氏、IMFのエコノミストらと交流したと振り返った
・竹中平蔵氏とは仕事だけでなく私生活でも親しくなり、研究者同士の自由な雰囲気の中で過ごしたという
・研究室では出版活動の自由度も高く、翻訳や執筆に携わる機会があったと説明した
・日本経済新聞の経済教室にも共同で何度か執筆し、官僚としての仕事以外に、研究や言論活動の道があると感じたと語った
キーワード:研究室,竹中平蔵氏,IMF,経済教室,執筆活動
香川県での税務署長経験
・当時は入省5~6年目に税務署長として地方へ赴任する仕組みがあり、髙橋氏は香川県の観音寺へ赴任した
・赴任前には、その地域の出身者で大蔵省に勤務する先輩へ挨拶に行き、現地での紹介を受けたという
・地域で仕事を進めるには、信頼できる人を通じた人脈づくりが重要だったと振り返った
・単身赴任では食事や入浴など生活面の負担が大きく、休日はゴルフ場で食事と入浴を済ませる工夫をしていたと語った
キーワード:税務署長,観音寺,人脈づくり,単身赴任
公正取引委員会で消費税導入と手数料自由化に対応
・税務署長としての勤務後、髙橋氏は課長補佐として公正取引委員会へ出向し、大蔵省出身の幹部らとともに仕事をした
・消費税導入に当たっては、価格への転嫁を進める転嫁カルテルについて、独占禁止法に抵触しない制度づくりに携わったという
・一方、証券会社が固定手数料によって大きな利益を得ていることへの批判を受け、委員長の指示で証券手数料の自由化も進めたと説明した
・自由化を進める過程では大蔵省側から反発を受け、その後は証券局へ異動し、関連業務を引き続き担当することになったと振り返った
キーワード:公正取引委員会,消費税導入,転嫁カルテル,証券手数料の自由化
証券局時代の接待慣行と改革業務
・髙橋氏は、証券局には約4年間在籍し、手数料自由化に関連する仕事を最後まで担当したと語った
・当時はバブルの余韻が強く残り、証券会社や銀行による官僚への接待が盛んだったと振り返った
・大蔵省周辺には金融機関が用意した車が並び、官僚に利用を勧める光景があったと説明した
・問題となった飲食店へ行ったことはあるものの、自身は危険を感じて自費で支払っており、後のスキャンダルでも処分を受けなかったと述べた
キーワード:証券局,手数料自由化,接待,自費
郵政の金利リスク管理と国債業務
・理財局では郵政担当として予算折衝などを行い、金利変動による経営上の問題に対応したと説明した
・郵政側のために、資産と負債を総合的に管理するALM(資産負債管理)のシミュレーションを作成し、幹部から高く評価されたという
・その後は国債入札を担当し、金利理論などの金融理論を実務に取り入れたと振り返った
・髙橋氏は、国債業務には高度な専門性が必要だと述べ、自身も新しい種類の国債づくりに関わったと語った
キーワード:郵政担当,ALM(資産負債管理),国債入札,金融理論
不良債権処理のルール整備と「償却大魔王」
・髙橋氏は、金融機関の不良債権処理が深刻化したため、理財局から金融検査部へ異動するよう求められたと振り返った
・当時は不良債権の定義や会計処理への理解が十分でなく、幹部を含めて対応方法が共有されていなかったと説明した
・米国の金融検査マニュアルを参考に処理基準を整え、雑誌『金融財政事情』の連載を通じて、担当者や金融機関へ考え方を伝えたという
・追い貸しで問題を先送りする対応に対し、財務状況や債務超過を踏まえた明確な判断基準を設けたと語った
・厳格な処理を求めたことで「償却大魔王」と呼ばれ、関連書籍も青い表紙から「青本」として広く使われたと振り返った
キーワード:不良債権処理,金融検査部,金融検査マニュアル,償却大魔王,青本
財政投融資のリスク管理と政府のバランスシート
・金融検査部で約1年間勤務した後、国が扱う資金のリスク管理にも対応するため、理財局へ呼び戻されたという
・髙橋氏は、郵便貯金などの資金を集めて貸し出す財政投融資も金融業務であり、ALMによる管理が不可欠だと説明した
・一部の特別会計だけを分析するより、全体を作って必要な部分を取り出す方が効率的だと考え、政府のバランスシートを作成したと語った
・約1年でシステムを作ったものの、その後の運用にも専門性が必要だったため、引き続き担当したという
・専門部署の必要性を局長に提案し、新設された管理職ポストに自ら就いたと振り返った
キーワード:理財局,財政投融資,ALM,政府のバランスシート,専門部署
プリンストン大学で学んだ金融政策の重要性
・髙橋氏は、海外勤務先としてプリンストン大学を選び、当初1年間だった滞在を延長して、最終的に3年間過ごした
・現地ではバーナンキ氏やクルーグマン氏らと交流し、日本の金融政策への厳しい批判に接したという
・当初は日本側の立場から反論しようとしたが、研究を学ぶうちに、相手の指摘が正しいと考えるようになったと語った
・特に大恐慌の研究から、金本位制を早く離脱して通貨供給を増やした国ほど、経済の落ち込みを抑えられたという説明に影響を受けたと述べた
・帰国後は、こうした知見を安倍氏らに伝え、日本の金融政策を改める必要性を訴えたと振り返った
キーワード:プリンストン大学,バーナンキ氏,金融政策,大恐慌,金本位制
帰国後の国土交通省勤務と小泉政権への参加
・髙橋氏は、海外滞在を延長したことで人事担当者との関係が悪化し、帰国後は国土交通省の課長ポストへ配属されたと語った
・そのポストには首都移転に関わる独自の予算権限を動かさない役割があり、積極的な仕事を期待されていなかったとの認識を示した
・2001年の帰国後、竹中平蔵氏へ挨拶に行った際に協力を求められ、小泉政権の経済財政諮問会議の事務局で働くことになったという
・財務省からは強く反対されたものの、大臣の任命によって参加し、国土交通省に籍を置きながら内閣の仕事を進めたと説明した
・国土交通省では社会的割引率を4%とする提言も行ったが、国債金利に応じて見直される想定であり、その後も固定されたことには驚いたと述べた
キーワード:国土交通省,竹中平蔵氏,小泉政権,経済財政諮問会議,社会的割引率
政策金融・道路公団改革から郵政民営化へ
・小泉政権では、まず政策金融改革に取り組み、各省庁が所管する政策金融機関の統合や見直しを進めたと説明した
・道路公団改革では、猪瀬直樹氏の活動を支え、改革しても財務的に成り立つことを分析するなど、裏方として関わったという
・髙橋氏は、財政投融資の資金の貸出先に当たる「出口」を先に改革し、その後に資金の入口となる郵政民営化へ進む全体像を、早い段階から考えていたと語った
・政策金融機関は各省庁の天下り先でもあったため、統合には激しい抵抗があり、副総裁などのポストを設けて調整したと振り返った
・個々の改革が進んだ後、郵政民営化に至った段階で、周囲にも改革全体の構図が見えるようになったと述べた
キーワード:政策金融改革,道路公団改革,財政投融資,郵政民営化,天下り先
特別会計の資金活用と「埋蔵金」の由来
・髙橋氏は、予算折衝で財源がないとされた際、特別会計の中から活用可能な資金を示し、累計で40兆~50兆円程度を出したと振り返った
・対象は、資産と負債を比較して資産が上回る部分などであり、会計上、使っても問題ない資金を示したという説明だった
・当初は資産負債差額などの表現を使っていたが、与謝野氏が実在を疑う意味で「埋蔵金」と呼んだことから、その名称が広まったと語った
・実際に資金が出てきたことで呼び名が定着した一方、財務省からは手の内を明かしたとして強い反発を受けたという
・髙橋氏は、こうした財源の活用が、小泉政権で増税をせずに予算を組むことにつながったとの見方を示した
キーワード:特別会計,40兆~50兆円,資産負債差額,埋蔵金,財源確保
天下りを断り、安倍政権への協力を選ぶ
・小泉政権の終了を前に、髙橋氏は財務省へ戻る道がないと考え、公募などの通常の手続きで大学教授への転身を準備し、内定を得ていたという
・他省庁から官邸へ来た官僚の多くは元の役所へ戻れたが、自身は転籍していたため、同じようには戻れなかったと説明した
・財務省から天下りの紹介を受ける選択肢もあったものの、それを受ければ自由に発言できなくなると考え、断ったと語った
・その後、安倍氏から官邸スタッフとして残るよう求められ、自ら提案していた人材拡充策への協力を決めたという
・政府内公募への応募では省庁経由の手続きが進まず、本人が直接書類を持参する異例の対応になったと振り返った
キーワード:大学教授,天下り,官邸スタッフ,政府内公募
第1次安倍政権での公務員制度改革と省庁の抵抗
・髙橋氏は、第1次安倍政権で大きく関わった仕事として、公務員制度改革を挙げた
・安倍氏が退任時に、教育基本法の改正、国民投票法と並んで同改革を成果に挙げたことが印象に残っていると語った
・天下り規制は法律の施行によって進んだ一方、内閣人事局に関わる構想は後の政権で停滞し、第2次安倍政権でようやく実現したと説明した
・改革への反発は自身に集中し、上司や関係者も責任を自分へ向ける状況だったと振り返った
・官邸内では、自分の更迭を望む人が多く、首相の外遊中に根拠のない人事情報が流れることもあったと述べた
キーワード:第1次安倍政権,公務員制度改革,天下り規制,内閣人事局
大学への転身と表に出ない形での政策協力
・髙橋氏は、政権を離れた後に大学へ移ったものの、自身をめぐる事件で世間を騒がせ、大学を辞めることになったと振り返った
・事件については逮捕されていないと述べる一方、世間を騒がせたことは事実として謝罪し、自身にも迂闊な面があったと語った
・その後は別の大学へ移り、困難な局面で支えてくれる人間関係の重要性を感じたという
・第2次安倍政権の発足前から安倍氏との連絡があり、その後も協力したが、できるだけ表に出ず、政策助言を行う立場を取ったと説明した
キーワード:逮捕されていない,人間関係,第2次安倍政権,政策助言
日銀人事への助言と「黒田バズーカ」の試算
・髙橋氏は、安倍氏から日銀総裁人事について意見を求められ、財務省出身者から選ぶなら黒田氏が最も適任だと伝えたと語った
・その後、日銀副総裁に就く岩田氏から相談を受け、マネタリーベースをどの程度増やせば、物価がどの程度上がるかを計算したという
・岩田氏は片岡氏にも試算を依頼しており、異なる方法でも近い結果が出たことが、政策判断につながったと説明した
・これらの試算が「黒田バズーカ」につながり、実施後約1年でインフレ率が1.7%まで上昇したことは、おおむね予測どおりだったと述べた
・ただし、自身が示した見通しは消費増税前までを対象としており、増税後には物価上昇の勢いが弱まると考えていたという
キーワード:日銀総裁人事,黒田氏,岩田氏,マネタリーベース,黒田バズーカ
消費増税への警告と延期をめぐる政治判断
・髙橋氏は、消費増税には景気を冷やす作用があり、税率を5%から8%へ引き上げた後、物価上昇の勢いが止まったと分析した
・最初の増税について自身への相談はなく、政権内には金融緩和による回復で増税の影響を乗り越えられるとの期待があったのではないかと推測した
・続く8%から10%への増税では、金融緩和を続けていても、再び財政面で引き締めれば経済が持ちこたえられない可能性があると、安倍氏へ警告したという
・最終的には実施時期を延期し、軽減税率と財政出動によって影響を抑える形で、2019年10月に増税する判断になったと説明した
・さらなる延期を求めた際、安倍氏から、増税を見送れば政局となって政権自体が危うくなるとの説明を受けたと語り、経済政策と政治判断の難しさを振り返った
キーワード:消費増税,8%から10%,軽減税率,財政出動,増税延期,政治判断

