【要約】物価と価格が分かってないマスコミと学者たち 消費税減税に反対する為わざと一緒にする野党【髙橋洋一チャンネル#1557】

INDEX(目次)
物価と個別価格
【要約】『高橋洋一チャンネル#1557』
一般物価と個別価格は明確に区別すべき
・髙橋氏は、消費者物価指数には最も大きな分類である「総合」と、その下に食料や各種商品・サービスなどの分類があると説明した
・経済学では、消費者物価指数の総合に相当する幅広い価格の平均を一般物価(ジェネラル・プライス)と呼び、食品や飲料など特定品目の値段を個別価格(インディビジュアル・プライス)と呼んで区別する
・一般物価と個別価格を区別する最大の理由は、それぞれの上昇に対する政策的な処方箋が異なるためだと述べた
・一般物価が上昇する「インフレ」と、一部の商品だけが値上がりする現象を混同すると、必要な政策を正しく選択できなくなる
・髙橋氏は、普段から一般物価には「物価」、特定の商品には「価格」という言葉を使い、意識的に両者を分けて説明しているとした
キーワード:一般物価,個別価格,消費者物価指数,インフレ,処方箋
インフレとは一般物価の継続的な上昇
・経済学でいうインフレは、食料品など特定商品の値上がりではなく、社会全体の一般物価が上昇する状態を意味する
・髙橋氏が番組内で紹介した数値では、一般物価の上昇率は**1.7%**であり、深刻なインフレとして大騒ぎする水準ではないと説明した
・日本には2%の物価安定目標があり、一般物価上昇率が2~4%程度であれば、大きな問題はないとの見方を示した
・1.7%はむしろ2%の目標をわずかに下回る水準であり、必要であれば景気や物価を下支えする政策を検討する局面だとした
・一部の商品が大幅に値上がりしていることだけを見て、日本経済全体が激しいインフレに陥っていると判断するのは適切ではないと指摘した
キーワード:インフレ,一般物価,物価上昇率1.7%,物価安定目標,2%目標
マスコミが「物価」と「価格」を混同する問題
・髙橋氏は、報道機関が一般物価と個別価格を区別せず、あらゆる値上がりを「物価高」や「インフレ」と表現していると批判した
・経済学だけでなく、法律上の用語でも一般的な価格水準を「物価」、個別商品の値段を「価格」と表現する考え方が採用されていると説明した
・しかし、マスコミは食品や飲料など一部の値上がりまで一律に「物価」と呼ぶため、経済状況に対する誤解が広がりやすい
・一般物価と個別価格の違いを説明するには一定の経済知識が必要であり、短い番組内で理解してもらうのは難しいと感じたという
・両者を混同した議論では、増税・減税、給付金、補助金、金融政策など、どの対策が適切なのか判断できなくなると指摘した
キーワード:マスコミ,物価高,価格上昇,用語の混同,経済報道
一般物価にはマクロ経済政策で対応
・一般物価の上昇や下落に対する処方箋は、マクロ経済政策の分野に属する
・主な手段には、中央銀行による金融政策と、政府による財政支出や減税などの財政政策がある
・一般物価は一つの商品ではなく、経済全体のさまざまな価格の平均であるため、特定業界への補助ではなく、経済全体に効果を及ぼす政策が必要になる
・一般物価の上昇率が高すぎる場合には、金融引き締めなどによって需要を抑え、物価上昇を落ち着かせることが基本的な対応となる
・反対に、物価上昇率が目標を下回り、デフレに近づいている場合には、金融緩和や積極的な財政政策によって需要を支える必要がある
・日本の一般物価上昇率が1.7%であるならば、引き締めを急ぐよりも、2%目標を安定的に達成できるかを見極めるべきだとした
キーワード:マクロ経済政策,金融政策,財政政策,金融引き締め,金融緩和,物価安定目標
食料品などの個別価格にはミクロ政策で対応
・特定の商品やサービスだけが値上がりしている場合は、ミクロ経済政策によって個別に対応するのが基本となる
・代表的な手段として、値上がりが著しい分野に対象を絞った補助金や、特定品目の税率を引き下げる政策が挙げられる
・番組内で紹介された数値では、食料品全体の価格上昇率は約3.2%で、菓子類は約5.7%、調理食品は約4.2%、その他の飲料は約6.8%上昇していた
・日常生活で目に付きやすい食品や飲料の値上がりが大きいため、消費者が強い「物価高」を感じ、マスコミもインフレとして大きく報じていると分析した
・しかし、実態は経済全体の一般物価が急上昇しているのではなく、食料品を中心とする一部の個別価格が目立って上がっている状態だと説明した
・したがって、経済全体に広く現金を配るよりも、食料品への補助や減税など、値上がりしている分野を狙った対策が合理的だとした
キーワード:個別価格,ミクロ経済政策,食料品価格,補助金,菓子類,調理食品,飲料
食料品の消費税減税は理論的に正しい
・食料品の価格が特に上昇している現状に対しては、食料品に限定した消費税減税が有効な個別対策になると説明した
・食料品減税は、価格上昇が著しい対象を直接狙うため、個別補助金と同様の効果を持つ
・一般物価上昇率が1.7%にとどまる一方、食料品価格が3%を超えて上がっているなら、経済全体への対策よりも食料品への重点対策が適している
・髙橋氏は、現在進められている食料品の消費税減税について、経済学的な処方箋として「正しい政策」だと評価した
・一般物価と個別価格を区別することで、なぜ食料品だけを対象とした減税が必要なのかを明確に説明できると述べた
・家計負担を軽減するには、値上がりしている品目に直接働きかける政策の方が、効果と目的が分かりやすいとした
キーワード:食料品減税,消費税減税,個別対策,家計負担,ミクロ経済政策
野党が消費税減税から給付金へ転換した背景
・選挙時には多くの野党が食料品の消費税減税に賛成していたが、その後、減税方針を撤回または後退させ、給付金を重視するようになったと指摘した
・髙橋氏は、高市首相が食料品減税を維持する一方、方針を転換した野党は自らの政策変更を正当化する必要に迫られたと分析した
・給付金は特定の商品を対象とする政策ではなく、家計全体に資金を配るマクロ的な財政政策に当たる
・給付金を正当化するためには、食料品だけでなく経済全体がインフレ状態にあると説明する方が都合がよい
・そのため、一般物価上昇率が1.7%であるにもかかわらず、野党は「インフレだ」と強調しているのではないかとの見方を示した
・実態を個別価格の上昇だと認めれば、食料品の消費税減税を継続する高市首相側の政策が適切となり、野党の政策転換を説明しにくくなるとした
キーワード:野党,消費税減税,給付金,政策転換,インフレ論,高市首相
「インフレ」を強調する野党の政策的事情
・一般物価が大きく上がっていないにもかかわらず、野党がインフレを強調する背景には、給付金政策を正当化したい事情があると髙橋氏は分析した
・経済全体がインフレ状態なら、減税や給付金などの広範な財政政策を議論する余地が生まれる
・一方、問題が食料品などの個別価格に限定されるなら、食料品減税や対象を絞った補助金の方が、政策として合理的になる
・野党が食料品減税から給付金へ方針を転換した後に、「個別価格の上昇」と認めれば、自らの政策との整合性を保てなくなる
・その結果、食料品価格の上昇を経済全体のインフレであるかのように説明し、給付金の必要性を訴えていると指摘した
・髙橋氏は、経済学的な概念を整理して議論すれば、一般物価と個別価格を混同した野党の主張は成り立ちにくいと述べた
キーワード:野党,インフレ強調,給付金政策,食料品減税,政策整合性,個別価格
G7比較で見る日本の物価上昇率
・髙橋氏は、2000年以降のG7各国の消費者物価指数を比較し、日本の物価上昇率が長期間にわたって他国より低かったと説明した
・比較に使用するのは食料品などの個別価格ではなく、消費者物価指数の「総合」であることが重要だと強調した
・日本は長年、G7の中で物価上昇率が最も低い状態が続き、平均するとほぼゼロ、あるいはマイナスに近い水準だった
・最近になって日本の物価上昇率はG7の中間付近まで上昇し、ようやく他の先進国に近い通常の状態になったとの見方を示した
・物価上昇率は低ければ低いほどよいわけではなく、低すぎる状態もデフレや雇用悪化を招くため、経済運営上の問題になる
・日本の現在の物価上昇を過度に危険視するより、長期にわたる低インフレ・デフレから正常化しつつある過程として捉えるべきだとした
キーワード:G7,消費者物価指数,日本,低インフレ,デフレ,物価正常化
物価上昇率は2%からの乖離で評価
・一般物価は単純に上昇率が低いほど望ましいのではなく、2%の物価安定目標からどの程度離れているかで評価すべきだと説明した
・髙橋氏は、2~4%程度の物価上昇率であれば大きな問題はなく、0~2%では低さの程度に応じて対策が必要になるとの考えを示した
・特に0~1%やマイナスの物価上昇率は、デフレや需要不足を示す可能性があり、深刻な問題になり得る
・G7諸国の平均的な物価上昇率は2~3%程度で、多くの国ではおおむね2~4%の範囲に収まっていると説明した
・これに対して日本は、長期間にわたり2%から大幅に下方へ乖離し、安定的な物価目標を達成できなかった
・一般物価が目標から外れた場合は金融・財政政策で対応し、特定品目だけが上昇した場合は補助金や個別減税で対応すべきだと改めて強調した
キーワード:物価安定目標,2%目標,デフレ,需要不足,G7,金融財政政策
2%のインフレ目標と雇用の関係
・2%のインフレ目標が採用される理由の一つは、一般物価上昇率が2%に近いときに、失業率が低くなりやすく、雇用が改善しやすいためだと説明した
・物価上昇率が低すぎると企業の売上や利益、賃金が伸びにくくなり、雇用にも悪影響が及ぶ可能性がある
・一方、物価上昇率が高すぎれば家計負担が増え、経済の不安定化につながるため、中央銀行は適度な水準を目標にする
・2%目標は、物価の安定だけでなく、経済成長や雇用の安定を実現するためのマクロ経済政策上の基準となっている
・一般物価が目標を下回る場合には金融緩和などで対応し、食品のような個別価格の上昇には減税や補助金で対応するという政策の使い分けが必要だと結論づけた
キーワード:インフレ目標,2%,失業率,雇用,経済成長,金融緩和

