【要約】半年経っても逮捕されない「辺野古事件」捜査のとてつもない“壁”【門田隆将チャンネル#0321】

【要約】半年経っても逮捕されない「辺野古事件」捜査のとてつもない“壁”【門田隆将チャンネル#0321】
『門田隆将チャンネル」は、作家・ジャーナリストの門田隆将氏が日本の政治経済世界情勢などの側面や裏側をジャーナリストの視点で切り込むYouTubeチャンネルです。

『門田隆将チャンネル#0321』を要約

偽りの平和学習』が伝える事故の全容

・産経新聞の記者による書籍**『偽りの平和学習』は、沖縄・辺野古で起きた船の転覆事故をめぐる取材内容をまとめたものだと紹介された
・門田氏は、事故の経緯や関係者の対応、県政との関係などを知るうえで、事件の全体像を把握できる内容だと評価した
・亡くなった高校生は、海外留学説明会をきっかけに
ハーバード大学サマースクール**へ参加し、7週間にわたって哲学や天文学などを学んだと説明された
・成績はAマイナスとBプラスで、将来は宇宙関係の仕事を志していたとされ、遺族は準備段階から支えた学校関係者への感謝も記している
・門田氏は、遺族が公表した文章から、本人の向学心や人柄、家族の深い愛情と無念が伝わってくると述べた
キーワード:『偽りの平和学習』,辺野古転覆事故,亡くなった高校生,ハーバード大学サマースクール,遺族

事故発生から半年間の捜査経過

3月16日に転覆事故が発生し、高校生1人が死亡、多数の生徒が負傷したと説明された
第十一管区海上保安本部は3月20日、船を運航していた辺野古基地反対協議会の事務所などを家宅捜索した
・5月には生存した生徒17人全員から事情を聴き、事故時の動画なども収集したとされる
・7月、遺族は個人の責任が問われないまま事件が風化することを懸念し、学校関係者4人と運航団体関係者7人の計11人を刑事告訴した
・8月12日には運航団体の共同代表らに対する追加の家宅捜索が行われ、9月時点でも事情聴取と業務上過失致死傷容疑の捜査が続いている
キーワード:3月16日,第十一管区海上保安本部,11人を刑事告訴,家宅捜索,業務上過失致死傷容疑

業務上過失致死傷を立証するための要件

・門田氏は、今回の捜査では刑法第211条の業務上過失致死傷罪が焦点になると説明した
・同条では、業務上必要な注意を怠って人を死傷させた場合、5年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が科されると紹介した
・個人の責任を問うには、その人物に安全確保義務があったことを明らかにする必要がある
・さらに、事故を事前に予測できたという予見可能性と、事故を避ける具体的な措置を取れたという結果回避可能性の立証が求められる
・その措置を取っていれば死亡や負傷を防げたという因果関係まで証明しなければならず、門田氏は団体ではなく個人を立件する難しさを強調した
キーワード:業務上過失致死傷罪,安全確保義務,予見可能性,結果回避可能性,因果関係

学校側の個人責任を特定する難しさ

・学校法人が設置した第三者委員会は、学校の安全管理体制の不備が事故の最大の要因だったと認定したと紹介された
・ただし、組織としての不備が認められても、それだけで特定の個人の刑事責任が確定するわけではない
・教員が乗船しないと決まった後、危険を認識しながら計画を変更せず、生徒を船に乗せた判断を誰が行ったのかが重要になる
・捜査では、誰がプログラムを企画し、安全確認や引率体制を決め、計画変更を承認できる立場にあったのかを個別に確認する必要がある
・門田氏は、運航団体側は船長を含めて責任関係を追いやすい可能性がある一方、学校側の個人責任の特定には時間を要すると分析した
キーワード:第三者委員会,安全管理体制,安全確認,計画変更,学校側の個人責任

予見可能性をめぐる過去の裁判との比較

・門田氏は、東日本大震災に伴う原発事故で、東京電力旧経営陣に津波の予見可能性があったかが長期間争われた事例を挙げた
・巨大津波と原発事故を事前に予測し、被害を回避する措置を取れたのかが裁判の大きな争点になったと説明した
・結果として旧経営陣の刑事責任は認められなかったとし、重大な被害が生じたことだけで個人の過失が成立するわけではないと指摘した
・辺野古の事故でも、各関係者が危険を具体的に予測できたのかを一人ずつ立証しなければならないという
・門田氏は、捜査の長期化に不満を示しつつも、個人責任の立証には慎重で緻密な捜査が必要であり、さらに時間がかかる可能性があると述べた
キーワード:東日本大震災,東京電力旧経営陣,津波の予見可能性,刑事責任,個人責任の立証

遺族の発信と犯罪被害者支援の歩み

・門田氏は、今回の遺族の発信について、外部のコンサルタントによるものではなく、家族自身の強い思いと高い表現力によるものだとの見方を示した
・遺族が公表する文章は論点が明確で、亡くなった高校生への愛情と事件を風化させまいとする信念が伝わると評価した
・過去にも、神戸連続児童殺傷事件や光市母子殺害事件などの遺族が社会に訴え続け、司法や報道のあり方に大きな影響を与えたと振り返った
・また、犯罪被害者の権利が重視されるようになった背景には、遺族や支援者による長年の活動があったと説明した
・門田氏は、今回も遺族の訴えを受け止め、事件を風化させずに責任の所在を明らかにする必要があると主張した
・そのうえで、海上保安当局に対し、困難な捜査であっても最後まで取り組むよう求めた
キーワード:遺族の発信,犯罪被害者の権利,司法改革,事件の風化,海上保安当局