【要約】事業資金は借りろ!成功する経営者の共通点【髙橋洋一チャンネル#1561】

【要約】事業資金は借りろ!成功する経営者の共通点【髙橋洋一チャンネル#1561】
『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。

  事業資金の借金は悪か?

【要約】『高橋洋一チャンネル#1561』

事業の立ち上げに借入金が必要な理由

・事業を始める際は、売上が安定する前に設備投資、仕入れ、人件費、運転資金などの支出が発生するため、当初のキャッシュフローは不足しやすい
・必要な資金をすべて自己資金だけで用意し、事業収益の範囲内で運営しようとすると、スタートアップ期の資金需要に対応するのは難しい
・創業時から投資家に評価され、多額の出資金を集められる企業は例外であり、一般的な起業家は銀行などからの借入金に頼らざるを得ない
・髙橋氏は、事業に必要な資金を調達し、将来の収益によって返済することは企業経営の基本であり、借金そのものを悪とみなすべきではないと説明
・大多数の企業は何らかの借入れを利用しており、無借金で事業を立ち上げられるのは、創業者が多額の資産を持つ場合などに限られるとした
キーワード:事業資金,設備投資,運転資金,キャッシュフロー,自己資金,借入金

退職金だけで始める事業の限界

・退職金などの自己資金だけを元手に商売を始め、借入れを避けようとする人について、髙橋氏は事業を大きく成長させる起業家には向いていない可能性があると指摘
・借金に強い抵抗感を持つ人は、事業拡大に伴う資金調達や返済リスクを受け入れにくく、経営判断が自己資金の範囲に限定される
・自己資金だけで小規模な個人商店を経営することは可能だが、設備や人員を増やして事業を拡大する場合には、外部資金の活用が不可欠になる
・借入れを避ける姿勢そのものが悪いわけではなく、安定した給与を得る雇用者としての働き方を選ぶ方が、その人の性格や価値観に適している場合もある
・起業家を目指すか、雇用者として安定を重視するかは、借入れや損失の可能性を受け入れられるかどうかで判断できると述べた
キーワード:退職金,個人商店,事業拡大,外部資金,借金への抵抗感,雇用者

創業期の赤字と黒字転換までの資金繰り

・多くの企業は創業直後から利益が出るわけではなく、事業が軌道に乗るまで一定期間、赤字経営が続くことを前提に資金計画を立てる必要がある
・創業時は設備投資や事業基盤の整備に多額の資金が必要になるため、売上に対して借入金の比率が大きくなりやすい
・赤字期間を借入れや出資によって乗り越え、将来の一定時点で黒字転換できるかどうかが、事業の成否を左右する
・借入金は借り換えを重ねながら返済期間を調整する場合もあるが、収益が上がらなければ金融機関から追加融資や借り換えを断られる可能性がある
・融資を打ち切られれば事業を継続できなくなることもあり、そのリスクを引き受けることも起業家の責任だと説明
・損失や資金繰りへの不安が強く、借入れによる経営を受け入れられない場合は、自己資金の範囲内でできる小規模事業にとどめる必要があるとした
キーワード:創業期,赤字経営,黒字転換,資金繰り,借り換え,追加融資,融資打ち切り

金利上昇が企業経営に与える影響

・借入金を利用する企業にとって、金利上昇は利払い負担の増加につながるため、経営への直接的な打撃になる
・企業は、借入金利を上回る収益率が期待できる事業や投資に資金を振り向けなければ、利息を支払えず経営が行き詰まる
・金利が上昇した場合は、少なくとも増加した利払い額を補えるだけの収益を確保する必要があり、企業には一層の生産性向上が求められる
・髙橋氏は、経営者は借入金のコストと投資による収益を計算したうえで融資を受けるため、収益性の高い企業であれば金利上昇にも対応できると説明
・経済全体が成長して企業収益の平均値も上昇していれば、平均的な企業は金利上昇を吸収できる可能性がある
・一方、収益の伸びが経済成長率を下回る企業は、利払い負担が重くなり、淘汰されるリスクが高まると指摘した
キーワード:金利上昇,利払い負担,収益率,投資判断,生産性向上,経済成長率

成長率を下回る企業と資産売却

GDP成長率は、企業全体の平均的な成長率に近い指標であり、それを下回る業界や企業は、金利上昇局面で経営が苦しくなりやすい
・髙橋氏は、新聞やテレビなどの既存メディア業界を、今後の収益成長が難しく、借入れによる事業拡大も行いにくい業界の例として挙げた
・収益が低迷している企業は、新たな融資を受けることが難しくなり、保有資産を売却して資金を確保する状況に追い込まれることがある
・フジテレビによる不動産売却を例に、将来も安定収益を生み出す資産を手放すことは、決算上の利益や手元資金を確保するための短期的な対応ではないかと分析
・本来は収益を生む不動産を保有し続け、その収入を経営に活用する選択肢もあるが、それを売却するのは、目先の決算を改善しなければならないほど経営が苦しくなっている可能性を示すと述べた
キーワード:GDP成長率,既存メディア,企業収益,資産売却,フジテレビ,不動産事業,決算対策

経営者の個人保証が持つ大きなリスク

信用保証協会などを通じて融資を受ける際、経営者が個人保証を付けるかどうかは、極めて重要な判断になる
・経営者が連帯保証人になれば、会社が返済できなくなった場合、会社の資産だけでなく、経営者個人の財産からも返済を求められる可能性がある
・髙橋氏は、個人保証は「身ぐるみを剝がされる可能性もある」と表現し、経営者にとって非常に大きなリスクだと説明
・その一方で、こうした損失の可能性を引き受けられる人でなければ、大規模な借入れを伴う起業や事業拡大は難しいとした
・企業経営では、失敗によって個人資産まで失うケースがある一方、成功すれば投資額を大きく上回る利益を得られる可能性もある
・個人保証を引き受けるかどうかは、事業の収益性だけでなく、経営者自身がどこまでの損失に耐えられるかを考えて慎重に判断する必要がある
キーワード:信用保証協会,個人保証,連帯保証,個人資産,融資返済,経営者責任

孫正義氏に見るハイリスク・ハイリターン型経営

・髙橋氏は、孫正義氏のように多額の借入れや投資を行い、企業買収などを通じて事業を拡大する経営者を、典型的な起業家の例として挙げた
・このような経営では、すべての投資が成功するわけではなく、多くの失敗を経験しながら、少数の大きな成功によって損失を上回る利益を得る
・野球に例えれば、何度か三振や失敗をしても、数本のホームランによって全体として大きな成果を上げる世界だと説明
・現在のAI市場のような大きな成長機会に投資し、その波を捉えられれば、巨額の利益を得られる可能性がある
・ただし、成功が保証されているわけではなく、投資が失敗すれば莫大な損失を抱えるため、まさにハイリスク・ハイリターンの経営となる
・髙橋氏は、こうした大きなリスクを取りながら成長機会を狙う姿勢こそ、起業家の典型的な特徴だと述べた
キーワード:孫正義,企業買収,大型投資,AI市場,ハイリスク・ハイリターン,起業家

起業家と雇用者を分けるリスクへの姿勢

・髙橋氏は、起業家と雇用者の大きな違いは、リスクを好むか、回避するかという個人の性格や価値観にあると説明
・安定した給与や雇用を重視し、損失の可能性を避けようとする人は、リスクを回避するリスクアバーターに該当する
・一方、損失の可能性を承知したうえで、大きな成功を目指して事業や投資に挑戦する人は、リスクを取るリスクラバーに分類される
・リスクへの姿勢は個人の性格に強く依存するため、誰もが起業家になれるわけではなく、どちらの生き方が正しいという問題でもない
・リスクを取ったからといって成功が保証されるわけではなく、事業に失敗して財産を失う人も少なくない
・その一方で、リスクを取った人だけが、事業の大成功や大きな資産形成につながる機会を得られるとも述べた
キーワード:リスクアバーター,リスクラバー,起業家,雇用者,安定志向,リスク許容度

リスクを取る人生と安定を選ぶ人生

・人生には、事業や投資でリスクを取り、大きな成功を目指す生き方と、雇用や年金による安定収入を重視する生き方がある
・リスクを避けて生きた人は、老後に年金を中心として堅実に生活する場合が多いが、それも一つの人生の選択肢だと説明
・一方、リスクを取った人には、大きな成功を収める可能性がある一方、失敗して財産や事業を失う可能性もある
・どちらを選択するかは、その人が求める生活、性格、経済的な余力、損失に対する許容度によって異なる
・重要なのは、リスクを取れば必ず成功するわけではないことを理解し、自らの性格や能力に合った働き方を選ぶことだとした
・髙橋氏は、成功した起業家、失敗した起業家、安定を選んだ雇用者のいずれにも、それぞれ異なる人生があると総括した
キーワード:リスク選択,安定志向,起業,事業失敗,年金生活,人生設計