【要約】どうしても減税をしたくない勢力「システムが・・・」 そんなのは嘘です【髙橋洋一チャンネル#1488】

【要約】どうしても減税をしたくない勢力「システムが・・・」 そんなのは嘘です【髙橋洋一チャンネル#1488】
『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。

  コバホーク 共同通信報道を即否定

『高橋洋一チャンネル#1488』の要約

消費税減税を巡る「システム対応」論の実態

共同通信が「26年度中の消費税減税にこだわらず」との趣旨の記事を速報で出した直後、小林鷹之氏本人が「そんなことは言っていない」と反応し、報道内容との食い違いが表面化した
・この件について髙橋氏は、共同通信の報道姿勢を「通常運転」と皮肉り、匿名の「自民党幹部」を使って発言を盛る典型的な飛ばし記事ではないかと批判した
・消費税減税を巡っては、表向きの有識者会議とは別に、実際には実務者会議のほうが重要であり、そこに税調会長クラスの政治家が入っていること自体が異例だと指摘した
・髙橋氏は、財務省が減税実施を遅らせるための材料として「システム対応に時間がかかる」という説明を使っているとみており、その主張の背後にはシステムベンダーの営業的な論法もあると述べた

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「システムが大変」は本当か

・髙橋氏は、システム改修に時間がかかるという話は、必要以上に大規模な改修案を前提にした説明になりがちで、ベンダー側の営業トークが混じっている可能性が高いと語った
・オプションを大量に積み上げ、あたかもそれが必須であるかのように説明すれば、発注側は内容を十分に理解できないまま「時間も費用もかかる」と受け入れてしまいやすいと指摘した
・とくに役所側には、プログラムソースコードを実際に読める人材が乏しく、ベンダーの説明をそのまま信じやすい構造があるという
・そのため「システムが難しい」「改修に年単位でかかる」といった説明が独り歩きしやすく、政策判断そのものを遅らせる口実になっていると批判した

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郵政民営化でも繰り返された同じ構図

・髙橋氏は、こうした構図は郵政民営化のときにも全く同じだったと振り返った
・当時も「民営化には3年から5年かかる」と言われていたが、その根拠は曖昧で、政治家や官僚の多くはシステムの中身を自力で検証できなかったという
・郵便、貯金、簡保の3事業を抱える郵政システムは極めて巨大で、プログラム規模は8400万行規模とも言われるほどだったが、巨大であることと、必ず長期を要することは同義ではないと示唆した
・実際には、システムの実態を理解しないまま「大変らしい」という空気だけが広がり、ベンダーの言い値が通っていた面があったと説明した

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髙橋氏が行った実地検証

・髙橋氏は、小泉首相から直接「チェックしてほしい」と言われ、自身だけでは無理だとして、プログラムを理解できる専門家チームを集めて検証に当たったと語った
・会議では、相手方に100人規模のSEが並ぶ一方、髙橋氏側は4〜5人ほどで臨み、毎週のように会合を重ねながら、実際にソースコードを確認して不要な仕様や説明を一つずつ潰していったという
・その結果、「5年かかる」という主張は成り立たず、専門家が中身を見れば、ベンダー側も押し切れなくなることが明らかになったと述べた
・髙橋氏は、この経験から、今回の消費税減税のシステム論でも、本当に必要なのは一般論ではなく、中身を見て判断できる技術者の投入だと強調した

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報告書提出時の逸話と官邸の反応

・郵政システム検討の報告を首相官邸へ持ち込んだ際、髙橋氏は肝心の報告書の部数を十分に持参しておらず、総理提出の場で初めてそれに気づいたという逸話も紹介した
・官房長官ら周囲の関係者は「資料はどこだ」と驚いたが、最終的には髙橋氏への依存度が高かったため、大きな問題にはならなかったと笑い交じりに振り返った
・こうした逸話を交えつつ、当時それほどまでに郵政システム問題が大きな政策課題であり、多くの関係者が結論に強い関心を持っていたことを示した

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消費税減税は本当にそんなに遅いのか

・髙橋氏は、過去に軽減税率導入のために多額の費用をかけて電子化・システム整備を進めてきた以上、今回の減税対応は基本的にパラメーター変更で済む部分が大きいはずだと述べた
・一部では「0%にする場合は1年かかるが、1%なら1か月でできる」などの説明もあるが、髙橋氏はそのような主張を不自然だとし、事実上の嘘ではないかと疑っている
・過去に巨額の予算を投じて税率変更対応をしている以上、ゼロ税率だけ特別に想定していないという説明は説得力に欠けると批判した
・さらに、対応が難しい事業者だけ当面は現行税率のままとし、対応可能なところから先にゼロ税率
を適用する方式もあり得るとして、運用面での工夫は十分可能だとの見方を示した

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必要なのは「本当の専門家」

・髙橋氏は、消費税減税の議論が進まない最大の理由として、制度やシステムの中身を理解しないまま議論する人が多すぎる点を挙げた
・役所や政治の現場では、技術的な実務に強い人材が不足しており、その結果、堂々巡りの議論が続いていると厳しく批判した
・この問題を本気で前に進めるには、表面的な有識者ではなく、システムエンジニア級の専門家や、実際に中身を精査できる人材を投入すべきだと主張した
・髙橋氏は、自身が官僚時代には無償同然で対応していたが、今後は必要なら費用をかけてでも、本格的な専門家を起用したほうがよいと締めくくった

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