【要約】【図解】デタラメな日銀の利上げ これは倒閣運動だ【髙橋洋一チャンネル#1588】

【要約】【図解】デタラメな日銀の利上げ これは倒閣運動だ【髙橋洋一チャンネル#1588】
『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。

  日銀また利上げ

【要約】『高橋洋一チャンネル#1588』

日経新聞の論調と高市財政への責任転嫁

・日経新聞が、日銀の利上げ加速を高市財政が招いたとする趣旨の記事を掲載したことに対し、髙橋氏は「何でも高市政権の責任にしている」と批判した
・日本政府と日銀は、安倍政権時代からインフレ目標に関する協定を結んでいると説明
・髙橋氏は、インフレ率を経済の「温度」に例え、過熱時には利上げで冷やし、低迷時には利下げで景気を刺激するのが金融政策の基本だと述べた
・ただし、インフレ率が2%を少し超えただけで直ちに利上げするのは、インフレ目標の趣旨を誤解した対応だと指摘
・今回の利上げを高市政権の財政政策に結び付ける新聞の論調には、根拠が乏しいとの見方を示した
キーワード:高市財政,インフレ目標,日銀の利上げ,金融政策,責任転嫁

米国の金融政策に見る利上げの目安

・髙橋氏は、米国のインフレ率政策金利の推移を比較し、インフレ率が2%を超えても直ちには利上げしていなかったと説明
・米国では政策金利がゼロ近辺で推移した後、2022年初めごろから利上げが始まったが、その時点のインフレ率はすでに5%を超えていたという
・インフレ率が低い段階では利上げせず、5%前後まで上昇してから金融引き締めに動いた点を重視
・その後、インフレ率が2%を下回り始めると、景気や雇用への悪影響を避けるため利下げに転じたと解説した
・こうした実例から、インフレ率が**2~4%**の範囲なら静観し、4%を超えれば利上げ、2%を下回れば利下げするのが妥当だと主張した
キーワード:インフレ率,政策金利,2~4%,利上げ,利下げ

金融政策は「先手」より実際の数字を重視

・髙橋氏は、米国のインフレ率が約3.7%の段階で行われた利上げについても、従来なら見送られた可能性があるとの見方を示した
・新しい金融当局の議長が、利下げを求めるトランプ氏に対して中央銀行の独立性を示そうとした可能性もあると推測
・日本のメディアでは、物価上昇を予測して「先手」を打つべきだとの主張があるが、将来のインフレ率を正確に予測するのは難しいと指摘した
・予測に基づいて早すぎる利上げを行うより、実際の数字を確認してから少し遅れて対応しても問題はないと説明
・金融政策では不確実な予測より、インフレ率や政策金利などの実績値を重視すべきだとの考えを示した
キーワード:中央銀行の独立性,先手の利上げ,インフレ予測,実績値,トランプ氏

米国と対照的な日銀の早期利上げ

・日本では、政策金利が長くゼロ近辺だったものの、2024年ごろにインフレ率が2%を少し超えた段階から利上げを始めたと説明
・さらに、足元ではインフレ率が2%を大きく下回る方向へ低下しているにもかかわらず、日銀は追加利上げを行っていると指摘した
・米国ではインフレ率が4~5%に達するまで利上げを待ち、2%を下回れば利下げするのに対し、日本は2%を少し超えただけで引き締めていると比較
・髙橋氏は、この違いから日銀は政策判断を急ぎすぎており、早期の金融引き締めによって景気の芽を摘んでいると批判した
・自身の分析でも、政策金利を上げるほど雇用に悪影響が表れているとして、今回の利上げでも景気や雇用への影響が生じる可能性があると述べた
キーワード:日銀,早期利上げ,インフレ率2%,景気の芽,雇用への悪影響

2%目標の本来の意味と社会的コスト

・髙橋氏は、インフレ目標2%は「2%を超えたら引き締める」という上限ではなく、本来は「2%以上」を維持する意味だと説明
・インフレ率が2%を下回ると雇用が悪化しやすいため、2%未満になれば利下げによって景気を刺激する必要があると述べた
・一方、インフレ率が高くなりすぎると、企業が価格やメニューを頻繁に変更する負担が生じ、生産活動や消費者にも影響が及ぶと説明
・こうした負担はメニューコスト
と呼ばれるが、インフレ率が2%の場合と4%の場合では、社会的コストに大きな差はないと主張した
・2~4%程度のマイルドインフレーションであれば、低い失業率を維持しやすいため、追加的な引き締めをせず静観するのが一般的な政策だとした
キーワード:インフレ目標2%,メニューコスト,マイルドインフレーション,社会的コスト,低失業率

利上げを支持する金融界への批判

・髙橋氏は、2~4%のインフレ率を許容する理論や米国の実例を無視して利上げを求める人々は、金融界の利益を優先していると批判した
・金利上昇によって金融機関をもうけさせることが目的になり、雇用や景気への悪影響が軽視されているとの見方を示した
・日銀の利上げを支持する論者について、金融界の立場から発言している可能性があると指摘
・さらに髙橋氏は、意図的に景気や雇用を悪化させて高市政権の足を引っ張ろうとしている勢力があるとの政治的な見解を示した
・2%を少し超えただけで金融を引き締めれば、雇用や景気を損ない、結果的に政権への打撃になると主張した
キーワード:金融界の利益,高市政権,雇用悪化,景気悪化,利上げ支持論

日銀の追加利上げと倒閣運動への警戒

・髙橋氏は、日銀の政策委員らの任期が保障され、今後約1年間は大きな人事交代がないため、さらに利上げを続ける可能性があると予測
・政府の意向とは関係なく日銀が利上げを進めれば、長期金利も上昇し、経済に悪影響を及ぼす可能性があると警告した
・髙橋氏は、こうした金融政策が景気や雇用を悪化させれば、高市政権の経済運営に対する評価も低下すると分析
・日銀の政策やそれを支持する報道について、金融政策を利用して政権を揺さぶる倒閣運動の側面があるとの見方を示した
・自身への批判についても、金融界の利益を重視する立場か、高市政権の打倒を狙う立場からのものではないかと主張した
キーワード:追加利上げ,長期金利,倒閣運動,日銀人事,高市政権