【要約】臨時国会がスタート!注目点は…【髙橋洋一チャンネル#1596】

【要約】臨時国会がスタート!注目点は…【髙橋洋一チャンネル#1596】
『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済や世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。

 臨時国会の注目点

【要約】『高橋洋一チャンネル#1596』

臨時国会の主要課題と原油調達の多様化

・髙橋氏は、10月5日から始まる臨時国会の主要な注目点として、消費税減税と議員定数削減を挙げ、このほかにも20本余りの法案が提出されると説明した。
・その一つが、湾岸情勢を踏まえて原油調達の多様化を進めるための法案で、経済産業省が対応を進めていると紹介した。
・湾岸産の重質原油と米国産の軽質原油では性質が異なるため、異なる原油を精製しやすくする設備への補助や、代替輸送ルートの開発に伴う輸送費の支援などを想定しているという。
・髙橋氏は、ホルムズ海峡について、米国が支配する南側は通航でき、同海峡を経由する原油供給量もイランとの戦争前の9割台まで戻っているとの認識を示した。
・代替ルートの開発も進んでいるため供給面では対応できている一方、他地域からの調達で費用が高くなることから、日本企業への補助が必要になると説明した。
キーワード:臨時国会,消費税減税,議員定数削減,原油調達の多様化,ホルムズ海峡

重要施設周辺の土地規制を強化する動き

・髙橋氏は、土地規制を強める法案も今国会の論点になると説明し、従来の重要土地法との関係に言及した。
・従来の仕組みは、自衛隊施設周辺などを対象に規制するもので、日本全体を広く規制できる制度ではなかったと整理した。
・今回は、許可制の導入などによって規制をさらに強める方向だと述べ、段階的に規制の水準が上がっているとの見方を示した。
・自身が内閣官房参与を辞任した経緯についても、野党が当時の法案を阻止するために自身の発言を追及したと振り返り、辞任後に法案が成立したと説明した。追及の狙いについては、髙橋氏自身の解釈である。
キーワード:土地規制,重要土地法,自衛隊施設周辺,許可制

消費税減税を先行させる通常の国会運営

・髙橋氏は、通常の進め方として、消費税減税の審議・成立を先行させ、議員定数削減を後に回すシナリオを示した。
・まず減税法案を早期に成立させ、その後に定数の問題を扱い、合意できなければ次の国会への先送りも選択肢になると説明した。
・定数の問題を今国会で決着させない見通しになれば、野党も税制の議論で賛成しやすくなる可能性があり、比較的無難な国会運営になると分析した。
・ただし、議員定数削減を重視する維新にとっては、不満の残る進め方になるだろうと指摘した。
・一方、両政策を同じ比重で進める場合は、定数を減らすことへの反対が強まり、その対立が消費税減税の成立まで妨げる可能性があると述べた。
キーワード:消費税減税,議員定数削減,次の国会への先送り,維新

審議が行き詰まった場合の再可決と衆議院解散

・髙橋氏は、減税法案が通らなくなった場合の選択肢として、会期延長のうえで60日ルールを使い、衆議院の3分の2による再可決を目指す方法を挙げた。
・ただし、今回の会期は69日間で12月にかかるため、年末に向けた延長は難しく、この方法を使いにくいとの助言が出る可能性があると分析した。
・もう一つの選択肢として、高市首相が衆議院解散に踏み切り、減税と定数の問題をセットで国民に問う展開も、可能性は低いながら論理的にはあり得ると述べた。
・その場合は、減税に賛成していた野党が反対へ転じたことを争点にし、政策を実現するために国民の信を問うという説明が考えられるとした。
・過去の郵政解散では、法案が衆議院で可決され、参議院で否決された後に衆議院が解散されたと振り返り、政治判断によって予想外の展開が起こり得る例として紹介した。
・ただし髙橋氏は、この解散論を自身の「大穴」のシナリオと位置付け、現段階ではほとんど唱える人がいない、実現性の低い見立てだと繰り返し断った。
キーワード:会期延長,60日ルール,3分の2による再可決,衆議院解散,国民の信を問う,郵政解散

減税準備への予備費使用と解散に備える可能性

・髙橋氏は、税率変更にはレジ改修や地方公共団体の対応などが必要で、そのための財政支出は1,000億円余りになるはずだと説明した。
・4月1日施行に向けた準備費用であれば、通常は補正予算で対応するところ、今回は財務省が予備費を使っていると述べた。
・髙橋氏は、先に準備費用を支出しておけば、仮に衆議院が解散されても、選挙後に法案を成立させて4月1日施行に間に合わせられる可能性があると分析した。
・反対に、準備費用を補正予算に盛り込み、その成立前に解散となれば、必要な対応が遅れて施行に間に合わなくなるとの見方を示した。
・このため、財務省内にも解散の可能性を考慮し、予備費で先に対応するよう提案した人物がいるのではないかと推測した。財務省の意図として確認された話ではない。
・一方、予備費は予見し難い支出への対応が原則であり、予定された税率変更への使用には制度の趣旨から疑問があるとも指摘した。
キーワード:レジ改修,地方公共団体の対応,1,000億円余り,4月1日施行,補正予算,予備費

突然の解散が野党に与える影響

・髙橋氏は、衆議院解散の可能性は薄いとしながらも、政治を考える際には複数の展開を想定し、それぞれへの備えを検討することが自身の習慣だと説明した。
・現状で突然の選挙になれば、野党は選挙準備や資金面の備えが十分でなく、大きな打撃を受けるだろうと予測した。
・そのため、解散という選択肢は野党にとって強い警戒材料となり、国会運営にも影響し得るとの見方を示した。
・ただし、これらは決定済みの政治日程や政権側の方針ではなく、減税審議が行き詰まった場合を想定した、髙橋氏独自の低確率のシナリオである。
キーワード:衆議院解散,選挙準備,国会運営,低確率のシナリオ