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●小正月(こしょうがつ)…1月1日の「大正月(おおしょうがつ)」に対して、1月15日を「小正月」という。また、14日から16日までの3日間を「小正月」とする場合などがある。
1月1日から1月7日までを「大正月」と呼ぶ場合もあり、この「小正月」までが門松を飾る期間として「松の内」ともいう。「松の内」に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、「小正月」を「女正月」という地方もある。その他、「小年(こどし)」「二番正月」「若年」「花正月」「返り正月」「戻り正月」と呼ぶ地方もある。
この日の朝には米と小豆を炊き込んだ「小豆粥(あずきがゆ)」を食べる習慣があり、早朝に食べることから「あかつき粥」、小豆の色合いから「紅調(うんじょう)粥」「さくら粥」とも呼ばれている。また、地方によっては繭玉(まゆだま)を作って養蚕の前祝いしたり、「道具の年越し」として農具のミニチュアをこしらえ豊を祈願する習慣が残っている地域もある。
かつて「元服の儀」を「小正月」に行っていたことから、1月15日は「成人の日」という国民の祝日となったが、2000年(平成12年)から1月の第2月曜日に変更されている。