1950年、図書館法が公布されました。この法律の目的は、社会教育を支える精神に基づき、公共図書館の設置や運営に必要な事項を定めて、健全な発展を図り、国民の教育と文化の発展に貢献することです。この法律のおかげで、公共図書館のサービスが明確になり、利用が原則無料となり、日本において現代的な公共図書館の時代が始まりました。

1971年には全国図書館大会で「図書館記念日」が制定され、翌1972年から日本図書館協会がこの日を実施しています。記念日にはポスターが作製され、全国の図書館などに掲示されます。さらに、この日から5月の1日から31日までを「図書館振興の月」としています。

図書館の歴史は1872年4月2日にさかのぼります。この日、文部省が東京都文京区の湯島聖堂内に「書籍館」を開設しました。これが現在の図書館の始まりであり、4月2日は「図書館開設記念日」とされています。「書籍館」はその後「東京図書館」に改称され、1897年に「帝国図書館官制」が公布されると「帝国図書館」と名前を変え、最終的に「国立国会図書館」となりました。この「帝国図書館官制」が公布された4月27日は「国会図書館開館記念日」としています。

国立国会図書館