3月9日 – 今日は何の日?

- 今日の名言
- 誰もが才能を持っているが、能力を発揮するには努力が必要だ。
Michael Jordan - マイケル・ジョーダン
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ピックアップ TODAY!
『バービー』は日本生まれ!
1959年3月のこの日に生まれた「バービー」はアメリカの玩具メーカーマテル社が販売する着せ替え人形。
米マテル社の共同創業者のハンドラー夫妻が欧州に家族旅行した際、見つけたマスコット人形「ビルド・リリ」をヒントに着せ替え人形の開発を思い立ち、日本の玩具問屋、国際貿易に開発・生産を依頼します。衣装デザイナーのシャーロット・ジョンソン女史を日本に派遣し、滞在先の帝国ホテルにミシンを持ち込み、1年以上も試作を繰り返しながら完成させたといいます。
しかし、量産には、高度な製品精度を満たすためには製造工程や量産技術に改良と研究余地が多く存在し、難航したとのことです。
女性の社会進出と男女平等の社会風潮が影響
バービー人形の歴史は、収集家の間では大まかに初期の「ビンテージ期」(1959~66年)、ロンドンのファッションや音楽に影響を受けた「モッズ/リアルアイラッシュ期」(1967~76年)、3人の女性探偵がアクションで活躍する米人気ドラマ「チャーリーズ・エンジェル」に出演の女優、ファラ・フォーセットをイメージしたともいわれる「スーパースター期」(1977年~)の3つに分類されるようです。
1959年の第1号からバービー人形の顔つきは細面で向かって左方向への「流し目」(サイドグランス・アイ)ですましていて、素っ気ないクールな表情。
しかし、1971年からは、正面を見据える目(センター・アイ)に変わり、やがて77年からは歯を見せて明るく笑う表情になります。
時代を経るごとに、自己主張する女性の姿が投影されている印象です。
ファッションは時代に合わせて
「ビンテージ期」(1959~1966年)のバービーをみると、第1号は髪を「ポニーテール」に結い、1961年は泡のようなカーリーヘアの「バブルカット」1964年には前髪をサイドに流して後方でまとめる「スワールポニーテール」などに変化します。遊びの領域では1962年に開くと部屋になる厚紙製の「ハウス」、1966年には付属の水溶液で特殊加工を施した髪の色が変えられる「カラーマジック・バービー」なども発売します。
東京五輪開催に向けて高度経済成長を経験し、生活水準も急速に高まった日本でも1962年にバービー人形が正式発売されます。
衣装は基本的にパリ・コレのオートクチュールの流行を参考にしたエレガントな装いが多いバービーですが、この時期の後半になると、ビートルズやローリング・ストーンズ、スーパーモデルのツィッギーなどの英国発の流行が世界を席巻しますが、バービーにも変化をもたらしました。
腰をひねる「バービー」
「モッズ/リアルアイラッシュ期」(1967~1976年)なると、まつげがペイントから植毛(リアルアイラッシュ)になり、さらに当時、流行していたツイストが踊れるように腰をひねることができる仕掛けが付いた「ツイスト&ターン・バービー」が発売されます。
「モッズ」(Mods)とは「モダンズ」(Moderns)などの略で、66年ごろにロンドンで起きた若者のライフスタイルや音楽、ファッションのことを指します。
1968年には、レコード盤が内蔵され、首の後のヒモを引くと複数のセリフを話す「トーキング・バービー」、1970年には手首、肘、つま先など14カ所が関節で動く「リビング・バービー」、頭頂部の髪が伸び縮みする「グローイング・プリティ・ヘア」、1970年にはステージに立たせると振動で踊る「ライブアクション・バービー」、1972年には手首や指に関節を付けて物がつかめる「ビズィー・バービー」なども登場させて、より動きを取り入れた遊びが可能になりました。。
71年からは、向かって左方向への「流し目」でなく、正面を見据える表情に変更し、「自己主張」を感じさせる顔つきに変化したのも特徴です。
ファラ・フォーセットをイメージ
「スーパースター期」(1977年~)はバービーの顔が歯を見せてニッコリと笑っているのが特徴となりました。この顔を持ったバービー人形は収集家から「スーパースター・フェース」と呼ばれています。
ファラ・フォーセットらがふんする女性探偵3人が大活躍する「チャーリーズ・エンジェル」も76年から米国で放映され、ブームになりました。「スーパースター・フェース」は健康的な美人のファラ・フォーセットをイメージしたともいわれています。
こうした健康的で行動的な世の中の風潮がバービーの顔つきを快活な表情に変えたようです。
また、バービーは多様な人種にも幅広く対応することとなります。
1980年には肌が黒い「ブラック・バービー」、浅黒い「ヒスパニック・バービー」も登場し、さらに人種の違う世界各国のバービーが民俗衣装で登場するシリーズ「ドールズ・オブ・ザ・ワールド」の展開も始まりました。
女性と世の中の変化を反映しているバービー人形。じっくりと観察すると未来が見えてくるかもしれません。
記念日・行事・お祭り
歴史上の出来事
- 2011年(平成23年)
- 三陸沖地震 (2011年3月):宮城県北部を中心とするM7.3、震度5弱の地震が11時45分頃に発生。
- 2006年(平成18年)
- 戦後初の国産戦闘機であるF-1がこの日をもって全機退役。
- 1995年(平成7年)
- 日米韓3国が朝鮮半島エネルギー開発機構 (KEDO) 設立協定に調印。
- 1991年(平成3年)
- 西新宿新都心にて新東京都庁舎の落成式が執り行われる。同年4月1日より業務移転。
- 1984年(昭和59年)
- 大阪空港騒音公害訴訟で大阪地裁の和解案を国側が受諾。国が初めて騒音公害の責任を認める。
- 1959年(昭和34年)
- アメリカでバービー人形の発売開始。
- 1958年(昭和33年)
- 山口県下関市と福岡県北九州市を海底で結ぶ関門トンネルが開通。
- 1951年(昭和26年)
- 東京都大島町の伊豆大島にある三原山が噴火。
- 1933年(昭和8年)
- フランクリン・ルーズベルト米大統領が世界恐慌対策のための特別議会を招集。ニューディール政策の基本15法が成立。
- 1918年(大正7年)
- ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国が首都をペトログラードから200年ぶりにモスクワに遷都。
- 1899年(明治32年)
- 日本で商法公布。
今日の誕生日
- 1860年 – 鈴木華邨、日本画家(1919年逝去)
- 1882年 – 素木得一、昆虫学者(1970年逝去)
- 1902年 – エドワード・ダレル・ストーン、建築家( 1978年逝去)
- 1910年 – サミュエル・バーバー、作曲家(1981年逝去)
- 1916年 – 中川三郎、洋舞家(2003年逝去)
- 1923年 – アンドレ・クレージュ、ファッションデザイナー(2016年逝去)
- 1925年 – 中川一郎、政治家(1983年逝去)
- 1928年 – 土方巽、舞踏家(1986年逝去)
- 1929年 – ロイ・ジェームス、俳優、タレント( 1982年逝去)
- 1930年 – オーネット・コールマン、ジャズミュージシャン(2015年逝去)
- 1931年 – 篠田正浩、映画監督
- 1933年 – ロイド・プライス、歌手
- 1934年 – ユーリ・ガガーリン、宇宙飛行士(1968年逝去)
- 1943年 – ジェフ・ラスキン、コンピュータ技術者(2005年逝去年)
- 1945年 – ロビン・トロワー、ギタリスト(元プロコル・ハルム)
- 1948年 – 来生えつこ、作詞家
- 1953年 – 麒麟児和春、元大相撲力士(2021年逝去)
- 1954年 – カルロス・ゴーン、実業家
- 1958年 – 未唯mie、歌手(ピンク・レディー)
- 1960年 – 大村秀章、愛知県知事、元衆議院議員
- 1962年 – 木梨憲武、タレント(とんねるず)
- 1963年 – ジャン=マルク・ヴァレ、映画監督
- 1971年 – 渡辺航、漫画家
- 1973年 – ダニー・グリーン、プロボクサー
- 1974年 – 杉山紀彰、声優
- 1980年 – 加藤アカツキ、イラストレーター
- 1986年 – スベトラーナ・シュコリナ、陸上競技選手
- 1989年 – 千葉雄大、ファッションモデル、俳優
- 1989年 – テヨン、歌手
- 1990年 – 町田樹、フィギュアスケート選手
- 1993年 – 伊東純也、サッカー選手
- 1993年 – SUGA、歌手(BTS)
- 1995年 – 大沢ひかる、女優、タレント
- 1995年 – 加藤るみ、タレント(元SKE48)