寒露(かんろ)− 二十四節気
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寒露(かんろ)− 二十四節気
寒露(かんろ)− 二十四節気
10月8日頃(2021年は10月8日)〜霜降(10月23日)まで
寒露とは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のこと。
露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で、紅葉が濃くなり、秋の長雨が終わり、本格的な秋の始まりになります。渡り鳥が北から渡ってくるのもこの時期でもあり、その年に初めて到来する雁のことを「初雁(はつかり)」といいます。
「秋の日はつるべ落とし」とは、他の季節に比べて、秋の日が急速に暮れていくさまが、急速に井戸の底へと落ちていくつるべのようであることを表すことわざです。「つるべ落とし」の「つるべ(釣瓶)」とは、現在ではあまり見かけることができない井戸から水を汲み上げるための道具で、桶を縄の先にとりつけたものを滑車に掛けて使用するものです。
また、「つるべ落とし」は俳句の季語として使われますが、他にも意味の持つ言葉です。経済用語では、井戸を落ちていくつるべがとどまることを知らないように、相場がひたすら急落していく状態を表現しています。もっとも、相場では下げ止まりがあり、底なしではないですが……。逆に急速に上昇している相場は「うなぎのぼり」と呼ばれます。
「つるべ落とし」は気象現象を表すことわざですが、京都・滋賀・和歌山のほか、岐阜・愛知などに伝承されている妖怪を示すものです。「つるべ下ろし」とも呼ばれ、木の上から落ちて来て人間を襲って食べるといわれています。子どもたちに人気のアニメ映画やコミックでも取り上げられているので、見たことのない道具の「つるべ落とし」よりも子どもたちにはずっと馴染みのある言葉のようです。
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