【要約】選択的夫婦別姓 第2ラウンド「旧姓単記」問題の意外な目的【門田隆将チャンネル#0132】

【要約】選択的夫婦別姓 第2ラウンド「旧姓単記」問題の意外な目的【門田隆将チャンネル#0132】
『門田隆将チャンネル」は、作家・ジャーナリストの門田隆将さんが日本の政治経済世界情勢などの側面や裏側をジャーナリストの視点で切り込むYouTubeチャンネルです。

『門田隆将チャンネル#0132』を要約

取材・講演報告(四国往復

・2月25日(水)午後、四国の「ある県」で自民党関係者(県議・市議・町議など)と一般参加者を交えた場で講演し、率直に意見交換した
・前日の動画が大きな反響を呼び、「与党分裂に至る可能性」に触れた点が衝撃的だったため、その後も取材(LINE・メール・電話等)を継続しながら現地で感触を探った
・この日のテーマは、単なる選択的夫婦別姓の是非ではなく、より深刻な「戸籍個人」の制度設計に関わる問題として提起する、という位置づけ

連立合意書の焦点(「戸籍維持」から「通称の法的効力」へ)

・自民党と維新の「連立政権合意書(令和7年10月20日)」のうち、「皇室・憲法改正・家族制度等」に関わる条項を前回解説した流れを踏まえる
・合意書では、戸籍制度および同一戸籍同一氏の原則を維持しつつ、社会生活の場面での旧姓(通称)使用に「法的効力」を与える制度創設を目指す、とされている
・維新と自民は、令和8年通常国会への法案提出・成立を目標としている、という理解
・今回の争点は、ここに「旧姓の通称使用」ではなく「旧姓の通称“併記”ではなく“併用/使い分け”を可能にする」方向(発言上は「通称に法的な力」)が入り込み、「二つの名前を公的に持つ」状態を招く点にある、と強調

「二つの名前」がもたらすリスク(信用失墜/犯罪温床)

戸籍(婚姻後の氏)と、パスポートマイナンバーカード運転免許証などの主要な本人確認手段で使われる氏がズレると、「公的に別人が並立する」状態になる、という問題提起
・この状態は、日本のパスポートの信用力を損ね得る、と主張
・さらに、本人確認が複線化すると、詐欺マネーロンダリングなりすまし(背乗り)などの不正に利用される余地が増える、と警告
・したがって「旧姓使用の利便性」ではなく、「国家の本人確認基盤と社会制度の根幹」に関わる話だ、という整理

成立見通しと政治力学(高市首相の判断/党内勢力/国民の声)

・話者の見立てでは、この案は「簡単には通らない」可能性が高い。最終的には高市首相が首を縦に振らず、成立しないだろうという見通しを示す
・ただし、国民側の監視・応援が弱い場合、土壇場で維新案が通る可能性が残る、と危機感を表明
・背景として、自民党内には選択的夫婦別姓推進寄りの勢力が多いという認識を提示(例として、総裁選で議員数が多かった陣営が別姓推進である、という趣旨の言及)
・結果として、この争点は「選択的夫婦別姓」そのものを超えて、制度全体の方向性(戸籍中心か、個人中心か)に収斂している、と位置づける

原点回帰:目的は「戸籍・家族制度の解体」か

・選択的夫婦別姓を主張する側の「目的」は、話者の見立てでは戸籍の解体、ひいては家族制度の解体だ、と断定的に語る
戸籍は、個人を「家族単位」で記録し、親子関係婚姻/離婚出生/死亡といった身分関係を遡って把握できる制度であり、日本独自性が高いという評価
・一方で、マイナンバーは「個人単位」で管理する仕組みで、欧米型の個人中心制度に近い、という対比を提示
・「家や血縁に縛られたくない」「ルーツを辿られたくない」という志向の人々や、「グローバルスタンダードに合わせるべき」という志向が、個人中心へ移行させる圧力として働く、という見立て

霞ヶ関・法務省の動きへの警戒(“個人中心化”を後押しする構造)

・この問題を推進する圧力は政党だけではなく、霞ヶ関(官僚組織)にも存在すると述べる
・特に法務省(民事系部局)などは、制度変更に関与しうる領域であり、価値観の傾向として「個人中心化」に親和的な層が少なくない、という認識を示す
・そのため、連立与党の相手が維新である点も含め、単純に「ねじ伏せる」形にはなりにくく、丁寧な議論の過程を取りつつ最終的に止める必要がある、という現実路線を語る

地方組織への働きかけと“保守現実派”の行動方針

・自民党内でも「旧姓の通称に法的効力」の意味(=本人確認の複線化)が理解され始め、問題の大きさに気づいた、という手応えを語る
・四国の会合では、県連幹部・地方議員・一般参加者の前で、この案に反対して潰す方向で動いてほしいと要請し、一定のコンセンサスを得たと述べる
・この問題は「形式上は戸籍を残しても、実質は戸籍の有名無実化」につながり得る、として強い反対姿勢を明確化
・処理を誤れば、前回述べた「与党分裂」も現実味を帯びるが、それでも「日本の根幹」を守る方を優先すべきだ、という結論

結論:争点は「戸籍か個人か」—監視を緩めるな

・最終的には高市首相が問題を理解し、最後はこの流れを「蹴る(止める)」だろう、という期待を示す
・一方で、維新・党内リベラル・官僚機構など複数の推進圧力があるため、「隙を見せたら終わり」として、国民側の注意・監視・関心の継続を強く求める
・「これは単に選択的夫婦別姓の議論ではない。戸籍を守るか、欧米型の個人中心へ移行するかの戦いだ」というフレーミングで締める

キーワード 選択的夫婦別姓, 旧姓(通称), 法的効力, 二つの名前, 戸籍制度, 同一戸籍同一氏, パスポート, マイナンバーカード, 運転免許証, 本人確認, 信用力低下, 詐欺, マネーロンダリング, 背乗り, 維新, 連立政権合意書, 令和8年通常国会, 自民党内リベラル, 霞ヶ関, 法務省, 家族制度, 個人中心化, グローバルスタンダード, 与党分裂, 高市首相, 保守現実派, 地方県連, 監視と関心