【要約】令和7年を振り返って伝えたい“2つ”のこと【門田隆将チャンネル#0080】

INDEX(目次)
- 令和7年を振り返って伝えたい“2つ”のこと
- 『門田隆将チャンネル#0080』を要約
- 年末の挨拶と「2025年総括」動画の趣旨
- 「歴史の岐路」だった理由(政権の方向性と国家存続への危機感)
- 上半期の停滞と敗北の連鎖(予算・都議選・参院選)
- 麻生太郎氏の判断評価と「4月の分岐点」
- 高市政権発足後の急回復(支持率・若者支持・政策)
- 総裁選から連立再編までの政局(10月の連続局面)
- チャンネル開設の経緯(危機感と発信の必要性)
- 戦後80年のテーマ「日本は何のために戦ったのか」
- 『大統領に継ぐ』と「ルーズベルトに与ふる書」(硫黄島の手紙)
- 史料の所在と「次世代へ伝える」場(遊就館)
- 1919年パリ講和会議と「人種差別撤廃」提案の挫折
- 米国側の評価・証言の提示(ヘレン・ミアーズ/マッカーサー)
- 締めと次回予告(元旦の新聞トップ紹介)
令和7年を振り返って伝えたい“2つ”のこと
『門田隆将チャンネル#0080』を要約
年末の挨拶と「2025年総括」動画の趣旨
・令和7年(2025年)12月31日(水)16:10の収録として、年末の挨拶とともに一年を振り返る総括回
・東京は晴天で、年末らしく人出が少ない印象に触れつつ、自身は原稿(ゲラ)作業に追われ「休みなく仕事」という近況
・総括の軸は2点:①2025年は「歴史の岐路」だった、②戦後80年の節目に「何を伝えるか」を自分のテーマとして動いた
「歴史の岐路」だった理由(政権の方向性と国家存続への危機感)
・発信者は、親中勢力や左派リベラル政権が継続すれば、日本の存続が危うくなるという強い危機感を繰り返し表明
・本来ジャーナリストは特定の政治家・政党への肩入れを避けるべきと断りつつも、「保守現実路線の政権が成立しなければ日本は持たない」という認識を前提に議論を展開
・その文脈で、最大の転換点として「10月21日に高市政権が発足した」ことを、2025年最大の出来事として位置づけ
上半期の停滞と敗北の連鎖(予算・都議選・参院選)
・3月頃の「10万円商品券問題」等の混乱、予算の行き来など、政局の不安定さに言及
・「早期に両院議員総会等で政権交代(総裁交代)に踏み切るべきだった」という問題意識を示しつつ、実際には実現せず時間が経過
・その結果として、6月の都議選(都政選挙)で「歴史的な大敗」、7月20日参院選でも大敗し、与党が過半数を確保できない「歴史上初めての事態」に至った、という整理
麻生太郎氏の判断評価と「4月の分岐点」
・4月時点での政権交代論に触れ、「麻生太郎氏が『その時期は勝てない』として高市擁立を止めた」趣旨の回想
・当時は苦しかったが、結果論として「その判断が的確だったのではないか」と評価する語り口
・一方で、その間に選挙で落選した知人が多かったことなど、現場感のある“痛み”も補足し、保守層の鬱積(自民に入れたくない空気)を説明
高市政権発足後の急回復(支持率・若者支持・政策)
・高市政権発足から約2か月で高い支持率を得たとし、調査として「若年層(29歳以下)で**92.4%**支持」等の数字に言及
・高市政権の特徴を「保守現実政策」として肯定的に評価し、「日本は生き残りの方向へ向かっている」と述べる
・政策面では、122兆円規模の予算、PB(基礎的財政収支)黒字化などを“勝負”と捉え、継続的な推進を要請
総裁選から連立再編までの政局(10月の連続局面)
・10月4日の自民党総裁選を「感動の勝利」と表現し、マスコミ報道への不信(虚偽・偏向が多いという認識)を繰り返す
・情報発信の場として、デイリーWiLL/マンデーバスターズ/X等で“実情”を伝えたと説明(インプレッションや視聴数にも言及)
・総裁選後も対抗勢力(中国、公明党、自民党内反主流派)が高市政権阻止を図った、という構図で整理
・公明党の連立離脱の動き、10月10日に維新が支える形で「12項目の政策合意」が成立したなど、政局のダイナミズムを強調
チャンネル開設の経緯(危機感と発信の必要性)
・高市総裁誕生(10/4)後も連立崩壊が現実味を帯びた局面で「これは危ない」と判断し、10月7日にチャンネルを開設したと説明
・以後、今回が「第80回記念」として、視聴者への謝意を述べる
戦後80年のテーマ「日本は何のために戦ったのか」
・発信者の2025年のもう一つの柱は、戦後80年に「伝えるべきこと」を明確化する作業だったと述べる
・戦後教育により「日本=侵略国家」という単線的理解が定着した一方、東南アジアや台湾、ベトナム等では日本への評価が高い経験に触れ、「外国の人の方が背景を知っている」と問題提起
・結論として、反省だけではなく「国家観」「歴史観」を持つことが、対外環境(特に中国の圧力)への耐性になると主張
『大統領に継ぐ』と「ルーズベルトに与ふる書」(硫黄島の手紙)
・戦後80年の問題意識を形にした成果として、自著『大統領に継ぐ』を紹介(刊行時期・帯文言にも言及)
・核心の題材として、硫黄島の戦いの最中に書かれた「ルーズベルトに与ふる書」を取り上げる
・手紙は、海軍の市丸利之助少将が洞窟内で作成し、英文・和文を腹に巻いた村上三謀が突撃して“届けることを前提に”行動した、という筋立てで説明
・英文の完成度を高め、最後まで読ませる表現に整えた通訳者として**三好(※音声では“三博文”と認識)**にも焦点を当て、遺族の歩みや墓所探索まで取材した経緯を語る
・手紙の内容は、大東亜共栄圏の意味、人種差別への批判、西洋列強の植民地主義、ソ連との関係の危うさ等を含む「極めて痛烈な告発」だと位置づけ
史料の所在と「次世代へ伝える」場(遊就館)
・手紙の現物は、米メリーランド州アナポリスの海軍兵学校博物館に保存されていると説明
・そのコピーが、靖国神社・遊就館に掲示されているとして、年末年始の参拝・訪問者に「原文を見てほしい」と呼びかけ
・掲示に尽力したとして、遊就館側(宮司)への謝意も述べる
1919年パリ講和会議と「人種差別撤廃」提案の挫折
・日本は世界で初めて、国際連盟規約に人種差別撤廃を盛り込む提案をし、有効16票中11票の賛成を得たと紹介
・しかし議長のウッドロー・ウィルソンが「全会一致」を条件にして採択を阻み、植民地経営を守るため潰された、という解釈を提示
・欧米列強の植民地主義の広がりを踏まえ、「それを崩す提案が通るはずがなかった」という構造説明につなげる
米国側の評価・証言の提示(ヘレン・ミアーズ/マッカーサー)
・「当のアメリカ人の方が認めている」として、歴史学者ヘレン・ミアーズの見解(アジアを奴隷化してきたのは誰か、という問題提起)を紹介
・さらに、1951年5月3日の米上院(軍事・外交合同委員会)でのマッカーサー証言として、資源封鎖が日本の安全保障上の恐怖を生み、失業激増を懸念した点に触れる
・これらを踏まえ、「戦争は一方だけが絶対悪で起きるものではない」「戦後80年、反省だけでなく“何のために戦ったか”を理解しておく必要がある」と結論づける
締めと次回予告(元旦の新聞トップ紹介)
・年末の締めとして、視聴者への謝意と「来年も頑張ろう」と呼びかけ
・翌日(2026年1月1日)は各紙の「元旦一面トップ」を紹介する予告を行い、動画視聴を促して終了
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