1936年（昭和11年）8月11日、ベルリンオリンピックの競泳女子200m平泳ぎ決勝で、日本の前畑秀子選手が地元ドイツのマルタ・ゲネンゲル選手を破って、日本人女性として初めてオリンピック金メダルを手にしました。

 

この時、NHKラジオの河西三省アナウンサーが、ドイツ選手とのデッドヒートを実況中に「前畑ガンバレ！」を23回、「前畑勝った！」を12回も連呼し、真夜中にラジオ中継を聴いていた当時の日本人を熱狂させました。

 

このような熱い思いを今に伝えるために、「ガンバレの日」が制定されました。

「日本人女性初のオリンピック金メダリスト」

前畑秀子選手は、1914年に和歌山県橋本市に生まれました。小学校5年生のとき、紀ノ川で泳いでいるときに水泳に興味を持ち、水泳部に入部しました。その後、すぐに頭角を現し、1932年のロサンゼルスオリンピックに出場しました。女子200メートル平泳ぎで、トップとわずか0.1秒差の銀メダルを獲得しました。

 

ロサンゼルスオリンピック後、前畑選手は引退を検討しましたが、周囲の大きな期待に押され、現役続行を決意しました。1936年、ベルリンオリンピックに出場した前畑選手は、女子200メートル平泳ぎで優勝し、日本人女性初のオリンピック金メダリストとなりました。

 

前畑選手の金メダルは、日本中に大きな感動を与えました。戦時中という暗い時代の中で、前畑選手の金メダルは、人々に希望を与えました。前畑選手は、日本水泳界のパイオニアであり、日本のスポーツ界に大きな功績を残した偉大なアスリートです。