7月25日 – 今日は何の日?

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「版籍奉還」とは?

版籍奉還(はんせきほうかん)とは、明治時代初期に起きた政治的な変化で、各藩が所有する土地と人民を天皇に返還したことを指します。1869年に最初に薩摩、長州、土佐、肥前の四藩が版籍奉還を行い、それを受けて政府は他藩にも命じました。これにより、全藩の領地と領民が名目上、政府の支配下に置かれました。

 

これは、明治政府が中央集権体制を強化するための一環でしたが、効果は一部不十分で、本格的な中央集権体制への移行は1871年の廃藩置県によって初めて実現しました。

国の体制づくり

江戸時代には、藩が基本的に小さな独立国と言える存在で、藩主が土地を治め、人々を支配していました。しかし、新政府が成立し戊辰戦争で旧幕府軍に勝利すると、新政府は幕府直轄領を没収し、「府」「県」に改称しました。しかしながら、その他の藩は基本的にそのままだったため、全国に統一した命令を出すことが難しく、また藩から直接税金を取ることもできませんでした。

 

それを解決するために明治政府が実行したのが「版籍奉還」です。藩が持っている土地と人民を天皇に返還させるというもので、封建制度を廃止し、明治政府の命令が全国に行き渡るような中央集権制に移行するのが目的でした。

 

具体的な版籍奉還の内容は次のとおりです。

  1. 藩主が自藩の持つ土地と人民を天皇に返還した。これにより明治政府が全国の支配権を手に入れた。
  2. 藩主はそのまま「知藩事」に任じられ、地方長官としての役割を担った。
  3. 藩政は当面、知藩事が行うこととなった。
  4. 藩主は年貢収入の10分の1を給与として受け取ることとなり、藩の会計と藩主の家計は完全に分離された。

しかし、実際には名目上天皇が領土と領民を所有したというだけで、藩主は知藩事と名前を変えただけで実質的な支配権はそのままでした。これは、長期間にわたって存在していた幕藩体制を急に変更すると反発を招く可能性があるため、一部の対応は緩やかに行われました。

 

しかし、知藩事は政府の役人としての立場となり、その待遇は政府によって決定されることとなりました。これは政府がいつでも知藩事を解任することが可能という意味であり、2年後の廃藩置県においてその効力が現れました。

 

以上の経緯と内容から、版籍奉還は封建制度から中央集権制への移行を目指す明治政府の政策であり、それ自体では十分な結果を得られなかったものの、後の廃藩置県につながる重要なステップであったと言えます。

 歴史上の出来事

(Wikipediaより抜粋)

 記念日・行事・お祭り

かき氷の日 日本の伝統ある食文化「かき氷」のすばらしさを国内外へ広め、業界の更なる発展をはかるため、(一社)日本かき氷協会が制定。日付は、かき氷の別名「夏氷(なつごおり)」を「な(7)つ(2)ご(5)おり」と読む語呂合わせから。また、1933年7月25日に山形県山形市で当時の日本最高気温40.8℃を記録したことから、かき氷を食べるのにふさわしい日として。
うま味調味料の日 うま味についての正しい理解とうま味調味料の普及を目的として、日本うま味調味料協会が制定。
日付は、池田教授の「グルタミン酸塩を主成分とする調味料製造法」の特許取得日(1908年7月25日)から。
最高気温記念日 1933年7月25日に、山形県山形市で最高気温40.8度を記録したことに由来。これが日本の最高記温の記録となっていましたが、2007年8月16日に埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で40.9度を観測し、74年ぶりに記録が更新されました。
世界溺水防止デー 溺水事故によって失われた命に思いを寄せ、予防可能であるこれら悲劇的な事故に対しての認識を高めるため、国連総会で制定(国際デー)。
毎年世界では約24万人が溺死しているとされ、1~24歳の子どもと若者の主要死因の一つになっています。
はんだ付けの日 「はんだ付け」の素晴らしい技術をより多くの人に知ってもらうため、日本はんだ付け協会が制定。日付は、「はんだ」が7種類の元素からできていることと、「はんだ付け」に最適な温度が250℃であることから7月25日に。

 本日の誕生日

7月25日には、加藤清正(大名)、宇能鴻一郎(小説家)、中村紘子(ピアニスト)、トニー・タナカ(メイクアップアーティスト)、ジャガー横田(プロレス)、高島礼子(女優)、岡野雅行(サッカー)、おいでやす小田(お笑い芸人)、川野夏美(歌手)、道枝駿佑(なにわ男子)が誕生しています。(敬称:略)