5月11日 – 今日は何の日?

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エベレスト登頂成功」の日

1970(昭和45)年5月11日、日本山岳会エベレスト登山隊の松浦輝夫と植村直己が日本人初のエベレスト登頂に成功しました。

Photo taken by (Luca Galuzzi)

二人が選ばれた登山隊の第1次アタック隊は、早朝6時に標高8513メートルのキャンプを出発し、植村が先頭に立って山頂を目指しました。この登山隊では、大学の山岳部の慣習に従い、下級生が先に進むことになっていました。松浦は、植村がもし滑落した場合に自分が必ず止められるという絶対の自信を持っていましたし、植村も松浦が後ろについていると恐怖を感じなかったそうです。

ついに頂上が見えてきた時、植村は後ろを振り返り、松浦に先に登頂するように勧めました。しかし、松浦は「いや、おまえ、先に行け」と合図しましたが、植村は動こうとしませんでした。結局、二人は肩を並べて頂上に立つことになりました。時刻は午前9時10分でした。植村は感激して突然松浦に抱きつき、涙を流したと言われています。松浦も植村をしっかりと抱きしめ、互いに言葉を交わさずに背中を叩き合うほど喜びを分かち合ったのです。

(出典: 長尾三郎『マッキンリーに死す 植村直己の栄光と修羅』講談社文庫)

 

植村直己」の冒険人生

植村直己は、この1970年のエベレスト登頂の前には既に1966年にヨーロッパのモンブラン、アフリカのキリマンジャロ、1968年に南アメリカのアコンカグアに登頂しており、1970年8月にはエベレストに続いて北アメリカのマッキンリーにも登頂し、世界初の5大陸の最高峰を制覇しました。エベレスト以外は単独登山という金字塔でした。

さらに1971年アルプスの難壁グランド・ジョラス北壁登攀(とうはん)後、エベレスト南壁国際登山隊に参加。1974年から1976年にかけてグリーンランドからアラスカまで北極海を単独犬ぞりで踏破、さらに1978年北極点に単独犬ぞりで到達。1980年アコンカグア厳冬期初登頂。1981年冬期エベレストに挑戦したが果たさず、さらに南極の最高峰ビンソン・マッシフに登る準備をしていたが国際情勢から断念。1984年2月北米マッキンリーの冬期単独登攀に成功、下山途中消息を絶つこととなりました。

植村直己はこれらの冒険を通じて、困難に立ち向かう勇気と信念を示し、日本の登山界で非常に尊敬されています。彼の活動は多くの人々に勇気と希望を与え、登山家としての偉業を成し遂げました。その功績を讃え、1984年に国民栄誉賞を受賞しました。

※彼の膨大な冒険人生を短い文章では、とても紹介できませんが、下記の動画をご覧ください。きっと心に彼の姿が浮かび上がることでしょう。

 歴史上の出来事

 記念日・行事・お祭り

  • ご当地キャラの日
    「ご(5)・当(10)・地(1)」の語呂合わせ。2014年(平成26年)に一般社団法人日本ご当地キャラクター協会が制定。日本記念日協会に申請し認定登録を受けた。
  • ご当地スーパーの日
    【ご(5)とう(10)ち(≒いち1)】の語呂合わせにちなんで、全国各地のご当地スーパーとその土地ならではの食品メーカーを応援している一般社団法人全国ご当地スーパー協会が制定。

 本日の誕生日

5月11日には、泉谷しげる(ミュージシャン)、、久保田早紀(シンガーソングライター)、松尾貴史(タレント)、浜田雅功(お笑いタレント)、槙野智章(サッカー)、兼近大樹(お笑いタレント)が誕生しています。(敬称:略)