1967年(昭和42年)のこの日は、日本航空が世界一周西回り路線が営業を開始したことにちなむ「世界一周記念日」ですが、世界一周旅行は、英国の旅行会社トーマス・クックが1872年に世界で初めて行われました。そして、その広告を見たジュール・ヴェルヌは「80日間世界一周」の執筆を思いついたと言われていますが、実際は、募集広告が出る前から執筆していたとのことです。

地球一周の距離は?
地球一周の距離(外周)はおよそ4万キロメートル(正確には、赤道の長さが約4万75キロ、子午線の長さが約4万9キロ)となり、キリのよい数字になっています。
その理由は18世紀後半に長さの国際基準が定められた際、地球の周囲の長さを基にしたためです。メートル法で、1メートルの長さは「赤道から北極までの距離の1000万分の1」と決められました。なお、地球は完全な球体ではなく極方向に少しつぶれた形状をしており、地球を南北に分ける赤道と両極を結ぶ子午線では距離が異なります。
地球一周には何日必要?
ジュール・ヴェルヌの『80日間世界一周』では、船や鉄道を駆使して世界一周に挑む冒険小説で、交通手段の発達によって”大旅行時代”が幕を開けた19世紀後半の世界一周をスリリングに描いています。
なお、このヴェルヌにちなんでヨットで世界一周のタイムを競うレースは「ジュール・ヴェルヌ・トロフィー」と名付けられています。現在の最高記録は40日23時間30分30秒で”80日間世界二周”が実現する日が近いかもしれません。
世界一周とは3大陸以上をまたぐ移動で地球を一周することを指しますので、5大陸であれば最低100万円あれば、切り詰めての旅行で可能のようですが、6大陸の移動となると300万円は予算にみておかないとならないでしょう。
しかも、滞在地の物価にも影響されますので、旅行日数が長くなればなるほど、その金額はうなぎ上りとなり、先進国と途上国ではその差は歴然です。そして、入場料が高額な世界遺産をもれなく巡ったり、ガイドなしでは入ることのできない秘境に行ったりなど、体験したい事と旅行日数によっては500万円以上必要になってしまいます。
大航海時代に想いを寄せて海の旅行を楽しむなら、客船での世界一周ですし、バックパッカースタイルで、費用を切り詰め、切り詰めて、現地に溶け込んで世界一周するのも冒険旅行として貴重な体験ができるし、人それぞれに楽しめる旅がこの「世界一周」にロマンが詰まっている期待があるかもしれません。