【要約】原油価格のこの先 批判する人儲けるチャンスです【髙橋洋一チャンネル#1481】

INDEX(目次)
原油価格は この先どうなる?
『高橋洋一チャンネル#1481』の要約
イラン情勢と原油価格の見方
・イラン情勢を受けて原油価格の上昇が懸念されているが、高橋氏は感覚ではなく、先物やオプションなどのマーケットデータをもとに状況を見ていると説明した
・特に、直近の価格だけでなく、5月、7月、11月、さらに来年4月といった先の先物価格まで確認し、その全体の形から市場の見通しを読み取っていると述べた
・通常、先物は時間が先になるほど取引コストが上乗せされるため、少しずつ高くなるのが自然だが、現在の相場は逆に先に行くほど下がる形になっていると指摘した
・たとえば、5月のWTI先物は高めでも、その後は7月、11月、来年4月と進むにつれて価格が下がっており、市場は今回の紛争が長期化せず、1年も続かないと見ている可能性が高いと解説した
・高橋氏は、これは自分自身の予想ではなく、あくまでマーケットの読みをそのまま紹介しているだけだと強調した
・そのうえで、自分を「楽観的すぎる」と批判する人がいるが、本当に原油価格がもっと上がると思うなら、先物市場で利益を狙えばよく、批判よりも市場で判断すべきだと皮肉を交えて語った
キーワード:イラン情勢,原油価格,WTI,先物,マーケットデータ,楽観論
先物価格から見た終結時期の読み
・高橋氏は、5月、7月、11月という時期を挙げたのは、それぞれ市場で意識される政治日程があるためだと説明した
・5月は米中首脳会談までに事態を収束させるのではないかという見方、7月はアメリカ独立記念日の250周年までに終わらせたいという見方、11月は中間選挙までに決着をつけたいという見方が背景にあると述べた
・そのうえで、5月の価格を見る限り、5月中の終結はやや難しそうだが、7月になると収束の可能性が高まり、11月までにはかなり終わると市場が読んでいるように見えると解説した
・ただし、これもあくまで高橋氏個人の見立てではなく、先物価格の形から機械的に読み取れる市場参加者の予想を紹介しているだけだと重ねて説明した
・そのため、市場の見方に反対する人は、感情的に批判するのではなく、自分の見通しに基づいて投資判断をすればよいという立場を示した
キーワード:先物価格,米中首脳会談,独立記念日,中間選挙,市場予想,終結時期
物資不足報道とトイレットペーパー騒動
・原油高や中東情勢を理由に、物資不足を過剰に心配して買いだめに走る動きには、あまり意味がないと高橋氏は批判した
・例として、過去のオイルショック時に起きたトイレットペーパー不足を挙げ、これは実際の供給問題よりも、消費者の買いだめ行動によって品薄が起きた面が大きかったと説明した
・製紙業界関係者の話として、トイレットペーパーの在庫はもともと1か月程度で回っており、普段は片手で持てる程度しか買わない消費者が、両手いっぱいに買い込めば、すぐに店頭在庫がなくなってしまうと紹介した
・しかも、トイレットペーパーの原材料はほとんど国産であり、原油危機と直接の関係は薄いにもかかわらず、不安をあおる報道によって混乱が拡大したと述べた
・現在もテレビが不安を強調する映像を流すことで、再びトイレットペーパー不足が起こりかけているとし、マスメディアが需要を過熱させる構図は、マスク不足の時と変わっていないと批判した
・つまり、冷静に生活していれば大きな問題がない局面でも、報道の煽りによって実際に品不足や価格上昇が発生してしまうことがあると警鐘を鳴らした
キーワード:物資不足,トイレットペーパー,オイルショック,買いだめ,マスメディア,品不足
日本の供給体制とホルムズ海峡リスク
・高橋氏は、状況を過度に悲観していない一方で、まったく無警戒でよいとは言っておらず、紛争が長引けばリスクはあると認めている
・特に、ホルムズ海峡周辺で問題が起きた場合に備え、迂回ルートとなるパイプライン整備など、エネルギー供給力を強化する必要があると主張した
・オマーン周辺からUAE側を通る形で輸送ルートを確保できれば、仮にホルムズ海峡が封鎖されても、日本向けの供給への打撃はかなり抑えられる可能性があると述べた
・すでに調査済みのルートもあるため、並走する形で新たなパイプラインを整備することは、それほど難しい作業ではないとの見方を示した
・こうした供給網強化の議論も必要だとしつつ、少なくとも現時点での先物市場は比較的落ち着いており、かつてのオイルショック当時とは状況がかなり異なると整理した
・そのため、感情的な悲観論ではなく、市場データと現実的な供給対策の両方を踏まえて冷静に判断すべきだというのが高橋氏の主張である
キーワード:ホルムズ海峡,UAE,パイプライン,供給網強化,エネルギー安全保障,オイルショック

