【要約】円の実力が1/3に!と騒ぐ日経新聞 そもそも円の実力って何?【髙橋洋一チャンネル#1457】

【要約】円の実力が1/3に!と騒ぐ日経新聞 そもそも円の実力って何?【髙橋洋一チャンネル#1457】
『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。

  円の『実力』ピークの1/3 何の事?

『高橋洋一チャンネル#1457』の要約

日経「円の実力ピークの1/3」記事の“数字の正体”

・日経記事は「円の実力がピークの1/3」「購買力低下が止まらない」とする内容
・ここで言う“実力”は、実態としては実質実効為替レート(貿易相手国通貨や物価水準を調整した指数)を指している
・ただし、対ドルの円ドルと大枠の動きは近く、日常的に見ている為替の感覚と大差ない
・結局「ピーク比で下がった」は、円安局面なら指数が下がり、円高局面なら上がるという構造的な話に過ぎない

「購買力が下がる=円安で輸入が高くなる」だけ

・“購買力”とは要するに、同じモノを買うのに必要なが増える/減るという意味
円安なら輸入品を買うのに必要な円が増える→購買力低下に見える
円高なら必要な円が減る→購買力上昇に見える
・どのレート概念を使っても、方向性は同じ結論になりやすい(「円安=購買力↓、円高=購買力↑」)

為替は「輸入」だけでなく「輸出」で経済を動かす

・購買力指標は基本的に輸入サイドの見え方が強く、輸出のメカニズムを説明しない
・輸入(海外の商品を買う)は比較的だれでも参入できるが、輸出(国際市場で売る)は競争が激しく“誰でもできる”ものではない
・国際市場で勝てるのは結局、少数のエクセレントカンパニー(強い企業)になりやすい
・そのため円安は、国際競争力のある輸出企業・海外投資を持つ企業の収益を押し上げやすい一方、一般消費者の購買力には恩恵が薄い

「大企業だけ儲かる」構図と税収のロジック

・円安で輸出収益が伸び、さらに大企業は海外投資の投資収益も増えやすい
・結果として法人課税などを通じて税収の上振れにつながりやすい、という整理
・その税収を財源にして、苦しくなる層への政策対応(配分)をしやすい、という発想が背景にある

円安けしからん」誘導と、利上げ圧力への疑念

・「円の実力」などの言い回しで、円安=悪と印象付け、利上げ方向へ世論を寄せたい“意図”が透ける、という見立て
・実質実効為替レートは、日銀が算出している指標ではあるが、ビジネス現場で使う人は多くない(学術・分析用途が中心)
・「実質」「実効」は、貿易ウェイトと物価調整を足した“定義”の話で、円の実力という情緒的表現とは別物だと批判

毎日新聞の「関係者」記事へのツッコミ

・「関係者によると」型の、いわゆるこたつ記事的な報じ方に強い不信感を表明
・誰が関係者なのか不明確なまま断定調で書くのは問題、という論旨
・日銀総裁発言の「定期的」表現も、実態とズレている可能性(官僚の“作文”の可能性)を示唆し、報道が検証しない点を批判


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