トランプ関税25%の通達 交渉大失敗の石破政権【髙橋洋一チャンネル#1313】

トランプ関税25%の通達 交渉大失敗の石破政権【髙橋洋一チャンネル#1313】
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『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。

 トランプ関税25%に

『高橋洋一チャンネル』の内容を要約

トランプ関税の発動延期と市場の反応

・本来の発動日は「今日」だったが、8月1日までに延期され、関税率も25%にとどまる見通し
・30%以上の懸念があったため、市場や株式関係者には一時的な安堵感が広がった
・ただし、短期的な価格回避だけに着目しており、全体像を見誤っている懸念もある

日本とマレーシアのみ条件悪化、安全保障国とは差

・対象14カ国の文面はほぼ同じだが、日本とマレーシアのみ4月より条件が悪化
・英国や韓国など、安全保障で米国と深い関係を持つ国はむしろ優遇されている様子
・安全保障と連動しない日本の姿勢が交渉に不利をもたらしている

安全保障を欠いた交渉方針に限界

・米国との交渉において「防衛予算GDP比5%」など安全保障連携を重視すべきだった
・日本は依然として対応が遅れており、「安全保障と通商の連動性」を理解していない印象
・他国はすでに安全保障面での対米貢献が評価され、交渉が終結している可能性も

赤澤担当相の訪米交渉、7回目も成果乏しく

・赤沢再生相が7回訪米するも、関税回避には至らず「交渉失敗」は明白
・官僚主導の縦割り交渉(通商のみ)で、安全保障の観点が不足していた点を高橋氏が批判

日本の提示策「弾が小さすぎた」

・日本政府はアラスカのLNG購入や日米共同の造船支援を提案
・いずれも「トランプに刺さらない小粒の弾」で、インパクト不足
・トランプの意向を動かすには「大玉」が必要との見解

ベッセント財務長官の存在と可能性

・ベセント氏は親日的で、トランプ政権内でも比較的理解ある存在
・日本との交渉で「監視・対話の場」を設けるなど協力的な対応
・ただし「トランプを動かせるかどうか」は別問題で、限界もある

石破首相の外交能力への疑問

・高橋氏は石破首相に「トップ同士の握りができていない」と指摘
・首脳外交での信頼関係・コミュニケーション力が欠如している
・全体の交渉戦略が官僚任せになっており、首相主導の印象が乏しい

メディアと世論誘導の構図

・政府は延期を「成果」としてポジティブ報道を展開
・オールドメディアはこの説明をうのみにする層へ情報を届ける形に
・しかし高橋氏は「本質的な交渉の後れ」は否定できないと批判

野党の攻撃材料に転化する可能性

・本来、外交問題は野党が突くのが難しい分野だが、自民の交渉不調により攻撃材料に
・参院選を前に「この件があるから人を出さない」など、野党の姿勢にも影響
・「団子状態」での調整の裏が見えてきたと高橋氏は指摘

参院選への影響と自民の戦略的リスク

・自民が交渉失敗のイメージを払拭できなければ、1人区・2人区での敗北リスクも
・保守系や賛成党などへの流れが強まれば、立憲が一部選挙区で得票を伸ばす可能性
・「両方に勝たせないといけない」という複雑な構図に直面


キーワード:トランプ関税、対米交渉、安全保障、赤沢担当相、石破外交、日米貿易、GDP影響、LNG提案、ベッセント財務長、参院選情勢

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