石破の社会保障改革 日本だけ消費税の使い方が間違っている【髙橋洋一チャンネル#1307】

石破の社会保障改革 日本だけ消費税の使い方が間違っている【髙橋洋一チャンネル#1307】
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『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。

 石破首相が社会保障改革に言及

『高橋洋一チャンネル』の内容を要約

石破氏インタビューは「参院選後も続投」宣言か?

・日経新聞のインタビューで石破氏は「社会保障改革は選挙と関係なく議論すべき」と発言
・これは「参院選後も自分が続ける」意志の表明と受け取れる内容
・過去にも「選挙後に改革」と言う政治家は多く、政権延命の常套句となっている

「消費税を守る」発言は財務省の代弁?

・石破氏が「消費税を守る」と語ったことに対し、高橋氏は強く批判
・政治家が守るべきは「国民の生命と財産」であり、「税」を守る発言は財務省の論理そのもの
・「財源としての消費税」に固執するのは、財務省主導の思考にすぎないと指摘

責任は取らない?石破氏のあいまいな姿勢

・石破氏は「参院選で結果が出なくても責任は考えていない」と述べた
・これは「選挙結果に関係なく続投を図る」という意思表示とも取れる
・社会保障改革を「やりたいことの隠れ蓑」として使っている印象を与える

少数与党でも連立で乗り切る構想か?

・衆院で少数与党になった場合でも「テーマごとに野党と組めば良い」との考えを示唆
・これは事実上の「大連立容認発言」であり、政権維持への執着が見える
・社会保障改革をその枠組みに利用しようとしている可能性

「給付だけ先」の社会保障改革の欺瞞

・政府は常に「社会保障は給付と負担の両面」と言うが、先に議論されるのは「給付」ばかり
・最終的には「財源が足りない」として消費税増税の話につながるのが定番の構図
・本来は「保険料負担の明確化」で抑制的な制度運営を行うべき

社会保障財源に消費税は不適切

・諸外国では消費税を社会保障財源に充てるケースは少なく、保険料が主体
・日本では消費税導入(1989年)以前から社会保障は存在し、消費税なしでも制度は機能していた
・消費税を社会保障に使うのは「制度の歪み」を招くと指摘

消費税を地方税にすればすべて解決?

・高橋氏は「消費税を地方税にすれば、補助金も不要になる」と提案
・消費税は消費行動に基づくため、自治体間の格差が出にくく、地方財政に適している
・他国ではすでに消費税相当の税を地方に委譲している例が多い

日本だけが特殊な税制運用をしている

・日本では国が消費税を集中管理し、社会保障や配分に使用している点が他国と異なる
・この中央集権的な運用は、制度の透明性や効率性に問題がある
・高橋氏は「この状況こそが社会保障改革論議の歪みの根本原因」と強調

消費税と社会保障改革を結びつけるな

・まともな社会保障議論には「保険料と給付の対応関係」が不可欠
・「消費税増税=社会保障改革」という議論は財務省主導の既定路線
・「石破氏の改革案」は選挙後の消費税増税を正当化する方便に過ぎないと批判


キーワード:石破茂、日経新聞、社会保障改革、消費税、財務省、参院選、少数与党、地方税化、

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