ロサンゼルスの騒動は他人事ではない【髙橋洋一チャンネル#1294】

『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済や世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。
INDEX(目次)
トランプ ロサンゼルスに州兵を派遣
『高橋洋一チャンネル』の内容を要約
ロサンゼルスの騒乱と連邦政府の対応
・ロサンゼルスで不法移民による大規模なデモが発生し、治安が悪化
・トランプ前大統領が連邦軍(州兵)の派遣を決定したが、カリフォルニア州知事の承認は得られていない
・日本の報道では「知事の同意なし」を問題視するが、米国制度上、非常時には知事承認なしで出動も可能
・過去の判例でも同様のケースがあり、訴訟に発展したことがある
・アメリカでは連邦と州の権限が分かれており、訴訟が起きるのは制度上自然な流れ
アメリカの警察組織の構造と問題点
・アメリカの警察は州・市・保安官などに細分化され、中央集権的な機動部隊は存在しない
・日本にあるような大規模な治安部隊(機動隊)はアメリカには基本的に存在せず、SWATが例外的存在
・そのため、暴動などが発生すると連邦政府に依存せざるを得ない状況がある
・民主党系の知事や市長は多様性を尊重し、不法移民にも寛容な姿勢をとるため、州兵派遣を拒否する傾向
不法移民問題と価値観の対立
・民主党系の地方政府は「不法移民も多様性の一部」と捉え、強制排除に消極的
・一方でトランプ派など保守系は「不法移民は法に反する存在」として厳格対応を主張
・この価値観の違いが地方と連邦、保守とリベラルの間で激しく対立
・「共生社会」の理想と「治安・法秩序」の現実の間でジレンマが生じている
日本の治安感覚と移民問題
・日本でも川口や池袋など一部地域で外国人比率が上昇し、治安の悪化を懸念する声が増加
・文化や常識の違いにより、地域住民が不安を抱くケースが多い
・中国人所有者による賃料2.5倍要求や、エレベーター停止などのトラブルも報告されている
・日本の法律(借地借家法)では家賃値上げに正当な理由が必要であり、外国人も日本の法を守るべきとの指摘
社会的統合と「郷に入れば郷に従え」
・移民の受け入れには「その国のルールに従う」ことが不可欠
・ルールを守らない移民や、それを放任する姿勢が治安悪化を招く可能性がある
・共生社会を築くには文化・価値観のすり合わせが重要
・安易な移民受け入れ政策には慎重な議論が求められる
キーワード:ロサンゼルス、州兵派遣、不法移民、連邦制、機動隊不在、警察権限、治安悪化、文化の違い、共生社会、借地借家法、家賃トラブル