遂に原油価格が下がり始めた⁈これからの日本のエネルギー政策と将来の夢【髙橋洋一チャンネル#1269】

『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済や世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。
INDEX(目次)
ニューヨーク 原油急落
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『高橋洋一チャンネル』の内容を要約
原油価格下落の背景とその影響
・ニューヨーク原油が約4年ぶりに55ドル台まで下落、OPECの増産加速が要因とされるが、背景には世界経済の成長率低下による需要減少もある
・アメリカは「ベイビードリル」政策で規制緩和を進め、独自に化石燃料の増産を図っている
・アメリカの影響力に対抗する意図でOPECが価格を調整している可能性もある
・原油価格の下落はエネルギー価格の安定化につながり、消費国である日本にとっては有利
・一方で、原油収入に依存するロシア経済には打撃となり、制裁より効果的とも言える
キーワード:原油価格、OPEC、アメリカ増産、エネルギー需要、ロシア経済制裁
原子力発電の活用と地域差
・日本では原発33基のうち稼働中は約14基で、審査中の原発が多数存在
・北海道では泊原発の停止により電気料金が高く、西日本は原発稼働により比較的安価
・審査に時間がかかるため、「動かしながら審査を進める」柔軟な対応が望ましいという意見
・原発再稼働によって電気料金が下がれば、家計や企業活動にとってプラス
キーワード:原発再稼働、電気料金、原子力規制、地域間格差、エネルギー政策
暫定税率とガソリン価格の議論
・原油価格の下落により、ガソリンの暫定税率廃止の議論が再燃する可能性
・暫定税率は価格高騰を抑える手段だったが、価格が下がると存在意義が薄れる
・価格下落によって家計の負担軽減が見込まれ、廃止に対する圧力が高まる可能性も
キーワード:ガソリン暫定税率、エネルギー価格、税制改革、家計負担、原油安
アメリカからのエネルギー輸入と地理的利点
・日本はアメリカからのシェールオイル・ガスの輸入を進めており、特にアラスカからの輸送は地理的にも有利
・アラスカからの輸入により中東依存の脱却も期待でき、エネルギー安全保障が強化される
キーワード:シェールガス、アラスカ、エネルギー安全保障、輸入先多様化、中東依存脱却
日本の海洋資源開発と経済的効果
・日本は海洋国家としてメタンハイドレートやレアアースなど豊富な海底資源を保有
・資源開発によって国のバランスシート上の資産が増加し、財政健全化に寄与する
・将来的には資源国家としての成長が可能であり、税収増による減税の可能性も示唆
キーワード:海洋資源、メタンハイドレート、レアアース、財政健全化、資源国家