【要約】R7 12/16　あさ8時！ （あさ９）第752回

番組では、小池都知事の政府による税収再配分案への強い反対意見や、NPO法人フローレンスが保育施設の補助金に違反行為を行っていたとされる疑惑について深く掘り下げます。さらに、安全保障上の懸念として、中国とロシア両軍の爆撃機が東京方面へ向かう共同飛行を行ったことについても触れ、中国事業からの撤退が進む日系企業の状況についても論じます。議論はまた、藤沢市におけるモスク建設計画への反対運動や、維新の会の議員定数削減案を巡る「茶番劇」といった国内の政治・社会問題に及び、これらの問題に対する日本の対応について意見交換がなされています。

⑧ 小池都知事が政府・与党の税収再配分案に猛反発

・東京都の小池都知事は、政府・与党が検討する税収再配分に対し「論外」「でたらめ」と強い言葉で批判
・都市と地方の税収格差是正を名目に東京都の税収が他地域へ回る可能性に、都を狙い撃ちする「一方的な税収集め」と反発
・総務省が示す数字は「でたらめ」で、国による“情報戦”だと主張し、東京の国際競争力を削ぐ動きは日本全体のマイナスと強調
・固定資産税の扱い見直し議論にも「一言で論外」とし、断固反対の姿勢を明言
・キーワード: 小池都知事, 税収再配分, 税収格差是正, 論外, 国際競争力

⑨ NPO法人「フローレンス」違反担保で5000万円「目的外」利用も

・NPO法人フローレンスが2024年1月、保育以外にも使える運転資金として5000万円を借入れ
・2017年に補助金で建設した保育施設「親子基地渋谷」を担保に、行政が通常認めない根抵当権を同年12月に設定
・渋谷区には抵当権設定で申請していたが、実際は根抵当権で建物を担保化していた疑い
・補助金を原資とする資産を担保にすることで、目的外利用につながる恐れがあり手続きの適法性が焦点
・赤坂緑代表理事は「十分に理解していなかった」と説明し、説明責任とガバナンスの在り方が問われる状況
キーワード: フローレンス, NPO法人, 根抵当権, 補助金, 目的外利用

⑥ 日系企業に広がる懸念 中国事業「撤退進む」

・対日圧力を強める中国情勢で、在中の幹部らはカントリーリスク上昇を指摘し、日系企業の中国事業撤退が「間違いなく進む」との見方
・大手商社ではアポイント自体が入らず、通常のビジネス運営に支障が発生
・中国側は「日本の投資は望ましいが、減っても仕方ない」と強気姿勢
・北京の外交筋は、中国は経済規模で日本を大きく上回り、日本を以前ほど重視していないと分析
キーワード: 日系企業, 中国事業撤退, 対日圧力, カントリーリスク, 経済規模

③ 藤沢市議会「モスク反対」本会議に陳情 相次ぎ不了承

・神奈川県の藤沢市議会に、市有地でのモスク建設中止などを求める陳情44件・請願1件が提出
・建設経済常任委員会は、開発許可取消などを求めた陳情38件と交通安全対策の請願を「趣旨不良」と判断
・住民は周辺の交通安全対策（交通量調査、意見交換）を求めたが、市は民間事業に公金での調査は不可と説明
・市は、計画は法基準に適合しており、申請と相違する整備がない限り中止要求は違法と説明
・結果として、提出された陳情はすべて趣旨不良で不採択
キーワード: 藤沢市議会, モスク建設, 陳情, 趣旨不良, 交通安全対策

④ 土葬墓地計画 議会で「火葬のみ」条例請願を不採択 日出町

・大分県肘町で計画中のイスラム教土葬墓地を巡り、公衆衛生・環境保全の観点から埋葬を火葬のみ条例で定めるよう求める請願が提出
・福祉文教委員会は審議の結果、賛成少数で請願を不採択
・同町では計画反対を掲げた町長が当選し、昨年、協会に町有地の不売方針を伝達済みで、今後の土地取得の行方が焦点
キーワード: 肘町, 土葬墓地, 火葬のみ条例, 請願不採択, 公衆衛生

② 維新・吉村代表「茶番劇」議員定数削減法案の成立困難

・衆院の議員定数削減法案（1割削減）は、野党が企業団体献金法案の審議を優先し、審議入りの段取りが整わず停滞
・維新の吉村代表は「審議すらされないのは茶番劇。そんな国会はまっぴらごめん」と痛烈批判
・会期末（17日）を目前に、今国会での成立は成立困難との見通し
・岸田首相と吉村代表は、見送り確認と今後対応の協議へ
キーワード 維新, 吉村代表, 議員定数削減法案, 茶番劇, 成立困難

① 中ロ両軍の爆撃機が東京方面へ向かう「異例のルート」を共同飛行

・中国・ロシア両軍の爆撃機が9日、沖縄本島—宮古島間を抜け太平洋へ。その後東京方面へ向かう異例のルートを飛行
・中国のH6K（改良型戦略爆撃機）2機、ロシアのTU952機と護衛戦闘機が参加
・H6Kは射程1500km超のCJ20とされる核巡航ミサイル搭載・発射能力を有するのが特徴
・編隊は北東へ進路変更し、日本列島沿いに四国付近まで至った後、反転。延長線上には東京方面、海自横須賀基地、米海軍横須賀基地が位置し警戒を強化
キーワード: 中ロ共同飛行, 爆撃機, 異例のルート, 東京方面, H6K, 核巡航ミサイル