【要約】どうなる消費税減税 国民会議は財務省のトラップだらけ【髙橋洋一チャンネル#1487】

INDEX(目次)
社会保障国民会議
『高橋洋一チャンネル#1487』の要約
消費税減税議論の実態と「国民会議」の正体
・消費税減税をめぐる現在の議論は、「国民会議」「有識者会議」という形を取っているが、実態としては審議会に近く、国民の代表機関ではないと位置づけられている
・本来であれば、こうした重要な税制論議は国会で行えば足りる話だが、政府・与党が十分な多数を持たなかった時期に、議論の受け皿として設けられた経緯があるとされる
・発言では、この会議は実質的に財務省が世論や政治状況を見ながら方針を調整するための「温度取り」の場として使われているのではないかと批判している
・議論の入り口は「社会保障」と「消費税」の両方になっているが、社会保障の財源論から入ることで、結論が結局「消費税を守る」方向に誘導されやすい構造になっていると指摘している
キーワード:消費税減税,国民会議,有識者会議,審議会,財務省,国会
社会保障目的税という前提への疑問
・現在の議論では、消費税を社会保障目的税として扱う前提が固定化しており、その枠内では「消費税を維持する」という結論しか出にくいとされる
・しかし、発言では、そもそも消費税を社会保障目的税として位置づけている国は日本くらいであり、その前提自体を外して議論すべきだと主張している
・本来、社会保障の財源として最も目的に合致しているのは社会保険料であり、まずはそこをきちんと徴収する議論から始めるのが筋だとしている
・あえて議論を混乱させるほどの強い問題提起をしてでも、「消費税ありき」の前提を崩さなければ、本質的な議論にはならないという見方を示している
・つまり、表向きは社会保障のための会議に見えても、実際には消費税維持を正当化するための枠組みになっているのではないか、という批判である
キーワード:社会保障目的税,消費税,社会保障,社会保険料,日本,財源論
年金徴収の不備と「消えた年金」問題
・社会保険料をきちんと集めることが本筋だとしつつ、日本ではその徴収が十分に機能していない実態があると説明している
・特に「消えた年金」問題では、未納の中心は国民年金よりも、企業が天引きしたのに納付していなかった厚生年金に多く見られたと述べている
・会社員は給与から保険料が天引きされているため、本人は当然納付されていると思い込むが、実際には企業が最後まで納付していないケースがあり、年金受給時になって初めて判明することがある
・この問題意識から、納付状況を本人が確認できるようにするための仕組みとして年金定期便を考案した経緯が語られている
・ただし、住所変更の未届などで年金定期便が届かない人もおり、結果として自分の納付状況に気づけないケースも少なくないと指摘している
・本来は、こうした徴収漏れや未納を是正することこそが先であり、そこに踏み込まないまま消費税の議論ばかり進めるのはおかしいという論旨である
キーワード:社会保険料,消えた年金,厚生年金,年金定期便,天引き,未納問題
消費税を地方財源化するという対案
・発言では、消費税を社会保障目的税ではなくす方法は難しくなく、現在の国税8割・地方消費税2割という配分を、全額地方消費税へ組み替える案を示している
・この方法を取れば、地方自治体に安定した税源が直接入るため、国から地方への補助金に依存する必要が大きく減ると説明している
・さらに、消費税は所得ではなく消費に着目する税であるため、地域間格差が比較的出にくく、地方財源として相性が良いと論じている
・人々の消費行動は地域差が極端には出にくいため、住民税などよりも偏りの少ない財源になりやすいという見方を示している
・この方式であれば、地方の自主財源が増え、中央省庁が補助金を通じて地方を管理する構図も弱まるため、行政全体のあり方も変わる可能性があるとしている
・一方で、こうした案に強く反対するのは、補助金行政を担う中央省庁、特に総務省などの官僚機構であり、権限縮小につながるため抵抗が大きいと述べている
キーワード:地方消費税,地方財源,補助金,自主財源,中央省庁,総務省
有識者会議の顔ぶれと財務省支配への批判
・発言では、現在の有識者会議の構成について、実質的に財務省寄りの人選がなされていると厳しく批判している
・座長を含め、会議全体が財務省の意向を反映しやすいメンバー構成になっており、まともな議論ができる人はごく少数だと述べている
・具体的には、比較的まともな立場として片岡氏や岩田氏の名前を挙げる一方、それ以外の多くは「財務省のポチ」だと強い言葉で批判している
・過去から財務省寄りで知られる人物が今もなお会議の中心にいることに対し、財務省の影響力の根深さを感じると語っている
・つまり、有識者会議という名称とは裏腹に、独立した専門的議論の場というより、財務省の結論に沿うための舞台装置になっているのではないか、という見立てである
キーワード:有識者会議,財務省,片岡氏,岩田氏,座長,財務省寄り
実務者会議にも仕掛けられた財務省の布陣
・有識者会議とは別に、給付付き税額控除などを扱う実務者会議も設けられているが、こちらについても発言では「財務省のトラップ」だと見ている
・本来、実務者会議に政治家が入っていること自体が不自然であり、情報が外に流れやすく、政治的な思惑が入り込む構造だと批判している
・さらに、表向きは別の役所や内閣官房の人員に見えても、実際には財務省からの出向者や財務省と一体で動く部署の人間が多く含まれていると指摘している
・特に総務省の税務部門なども実質的に財務省と歩調を合わせており、形式上は複数省庁の会議でも、実態は財務省色が濃いとしている
・結果として、会議全体の大半が財務省の影響下にあり、「これはもはや財務省の会議ではないか」と言えるほど露骨な布陣だと評している
キーワード:実務者会議,給付付き税額控除,政治家,財務省出向,総務省,内閣官房
今後のスケジュールと減税派の不利
・今後の流れとしては、6月に中間報告が出され、その後は会議がいったん役割を終え、最終的には国会審議に移るのではないかとの見通しを示している
・ただし、その進み方では消費税減税の実施時期はかなり遅くなり、最速でも年末、場合によっては来年以降にずれ込む可能性があるとしている
・これは、6月まで会議で引っ張ることで議論を先延ばしにする、いわゆるスケジュール戦法であり、現時点では減税派が劣勢に立たされているという認識である
・巻き返すには、会議で時間を消費するのではなく、できるだけ早く消費税減税法案を国会に提出し、立法プロセスに乗せる必要があると強調している
・また、役所は「増税はすぐできるが減税はすぐできない」という理屈を持ち出しがちだが、本来は制度変更の周知や準備を考えれば、むしろ増税の方が時間がかかるはずだと反論している
・過去には増税時にレジ対応などへの補助も行っており、その仕組みを使えば減税も対応可能なはずで、減税だけ遅らせるのは不自然だという見方で締めくくっている
キーワード:中間報告,国会審議,消費税減税法案,スケジュール戦法,減税派,レジ対応
