【要約】内需の底上げは財政よりも民間主導で?日経よく読むバカになる!足りないのは公共投資だよ【髙橋洋一チャンネル#1450】

INDEX(目次)
高市早苗首相と日銀植田総裁と会談
『高橋洋一チャンネル#1450』の要約
2025年「名目GDP 662兆円」過去最高の見方と“インフレ頼み”への注意
・2025年の名目GDPが662兆円となり、5年連続で増加、物価高の影響もあって過去最高になったという話題
・名目GDPが増える局面では、(分母が増えるので)政府の債務残高/名目GDPが低下傾向に見えることがある
・ただし「インフレ頼みで財政が改善したように見せる」だけだと、生活者にとっては物価高の負担が増えるだけになり得る
・目先はインフレ率の鈍化が見込まれても、政策対応次第で再び物価に圧力がかかる可能性がある、という問題意識
「内需底上げ=財政より民間主導」論への反論(供給制約の現実)
・現在の日本経済で本格的な内需拡大を阻むのは、需要不足というより構造的な人手不足などの供給制約だ、という整理
・「需要刺激(財政出動)より、賃上げや投資をどう伸ばすかが重要」という主張は一理あるが、政府の役割をゼロにするのは乱暴
・政府がまず“呼び水”として動き、民間需要が後からついてくる局面は現実にある(政府が不要なら最初から市場だけで回るはず、という反論)
・政府の投資は「需要」だけでなく「供給力」も増やす(例:工場建設は設備需要を生むと同時に、生産能力=供給を増やす)
データで見ると「足を引っ張っているのは公的需要」だった
・内閣(政府)資料の実質GDPの内訳データを確認すると、民間需要は一定程度伸びている一方で、公的需要がマイナス寄与で足を引っ張っている
・特に公的固定資本形成(公共投資)がマイナスになっており、「民間主導で」と言いながら、実態としては政府側が投資を絞っている構図に見える
・新聞(特に日経の社説)が、こうした一次データを十分見ずに「財政より民間で」と結論先行で書いているのは問題だ、という批判
・公的投資をもう少し増やせば、それに引っ張られて民間需要も強まり、全体として成長率を上げられる余地がある、という提案
「まだ伸ばせるのは名目ではなく実質」—成長余地の論点
・議論の中心は名目GDPではなく、上記データが示すのは実質GDP成長率であり、ここは「もう少し高くできる余地がある」との見立て
・実質を上げるには、政府が継続的にコントロールしやすい領域である公的固定資本形成を改善し、供給制約にも効く投資を積み増す必要がある
・公的投資が長くマイナス寄与になっているのは、**緊縮気味(予算を付けない/プッシュしない)**な運用の結果だ、という評価
「GDPが上がっても給料が上がらない」は筋が悪い—分配の整理
・「GDPだけ上がっても給料は上がらない」という反論に対し、GDPは大きく見れば所得(給料等)も含む“塊”なので、全体が伸びれば賃金全体も押し上げられやすい
・それでも個人で伸びないケースは、最終的には個人差・企業差の問題になり、政府が“一人ひとり”を直接救済するのは限界がある
・政府としてできるのは、まず全体のパイ(GDP)を拡大し、その後の分配は企業・労働市場・個別評価など別のメカニズムで決まる、という整理
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