【要約】しれっと防衛増税!止められるか?【髙橋洋一チャンネル#1428】

【要約】しれっと防衛増税!止められるか?【髙橋洋一チャンネル#1428】
『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。

  防衛増税

『高橋洋一チャンネル#1428』の内容を要約

年収の壁「178万円」合意の陰で“しれっと”防衛増税(2027年1月〜)

・年収の壁(いわゆる「178万円」)引き上げで「中間層の負担が減った」という報道の一方、同じ紙面の小さな記載で「防衛増税2027年1月開始)」が“しれっと”入っている点を問題視
・これは昨年末の「税制改正大綱」に書き込まれた内容で、壁引き上げの正式合意・記者会見の文脈の中で同時に扱われたという整理
・会見・調整の実務は、形式上の責任者(税調会長)よりも、実際には**財務大臣(片山氏)**や関係者の主導色が強かった、という見立てを提示
・登場人物の役回りを揶揄しつつ、「第1・第2・第3財務大臣」的に権限が分散して見える構図を説明(※比喩)

防衛増税は「復興増税の付け替え」構図(所得税1%相当)

・防衛増税の中身として「所得税1%相当」が想定され、話の筋としては「復興増税」の“看板の掛け替え”のように見える、と批判的に描写
・「切れたはずのものを、名前を変えて延命する」タイプの政策運用は印象が悪い、という評価
・過去の経緯として、岸田政権期に防衛財源の方向性が決まり、その後の税制改正大綱に落ちた、という流れを示唆

代替財源は「防衛国債で足りる」—増税は削除可能という主張

・防衛増税については、そもそも「防衛国債」で対応可能であり、増税は必須ではないという立場を明確化(本人が国会で証言した趣旨にも言及)
・防衛増税の規模感は大きくなく、「1兆円に届かない」程度だろう、との見立て
・したがって、税制改正大綱どおりに所得税法を作るにしても、当該条項を「削除」すればよい、という実務的な落としどころを提示
・さらに「来年度は税収が上振れしている」前提なら、上振れの範囲でも十分吸収できる、という論理を展開

“減税と増税の同時進行”は政策メッセージを壊す

・「178万円」で所得税減税の方向を打ち出しているのに、同時に所得税増税(防衛増税)を混ぜると、国民から見て筋が通らず「わけがわからない」状態になると指摘
・特に、壁引き上げの経済効果が議論される局面で、別口の増税が乗ると、効果が相殺
されて見え、政策の訴求が弱まる(マイナス材料になる)という説明
・この点は、国民民主(玉木氏)側が「減税を掲げるなら、同時に増税はおかしい」と言いやすい論点だと整理

与党外(非連立)の強み:国会で修正を迫れる

・国民民主は連立与党ではないため、与党がまとめた税制改正を「国会で修正する余地がある」=機動的に立ち回れる、という見方
・防衛増税については「自分は聞いていない」と距離を取り、削除や修正を主張する政治的な余地がある、という“外野的提案”を示す
・一方で、与党側(高市氏側)は、自陣で出した話が大綱に入っている以上、正面から言いにくい面もあるのでは、という含み

税収上振れの使い道:還元(減税)か、国債発行減か

・税収上振れ分は、何もしなければ結果として「国債発行を減らす」形に回るだけで、国民にとっては“冷やしている(吸い上げている)だけ”に見える、という問題提起
・本来は上振れが出たなら、補正予算などで一度「還元(減税)」するのが筋、という考えを示す
・ただし、国債発行減は“しれっと”行われがちで、補正予算を組むより政治的プレッシャーが小さいため、やりかねない、という警戒感も述べる
・加えて、足元では「利上げの影響」が壁引き上げの効果を打ち消している、というマクロ視点を差し込み、防衛増税が加わるとさらに分かりにくくなると整理


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