【要約】【図解】日銀利上げの愚策!10年物国債の利率が上昇【髙橋洋一チャンネル#1426】

【要約】【図解】日銀利上げの愚策!10年物国債の利率が上昇【髙橋洋一チャンネル#1426】
『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。

  10年物国債28年ぶりに2.1% 日銀の利上げの影響か?

『高橋洋一チャンネル#1426』の内容を要約

10年国債利回り2.1%報道の位置づけ(長期金利=短期金利の将来予想)

・日経の「10年国債利回り2.1%(約28年ぶり)」という報道を受け、これを「いよいよ利上げの悪影響」と騒ぐ論調に違和感を示す
政策金利は基本的に短期金利(例:無担保コール翌日物)であり、**長期金利(10年)**は「短期金利が将来どう推移するか」という見通しの積み重ねで決まりやすい
・「1年後の1年金利」「2年後の1年金利」…が上がると市場が見れば、長期金利も上がっていく、という考え方を説明
・したがって、日銀(植田総裁)が「今後も上げる」と発信すれば、直近の市場金利が反応しやすい、という整理

「需給で金利が上がる」説明への反論(市場規模と期待の影響)

・日経が使いがちな「需給要因(国債を出す側/買う側)」だけで説明するのは不十分だと指摘
・国債市場は国内に閉じた小さな市場ではなく、規模も大きく、投資家も幅広いので、単純な需給よりも「将来の短期金利の先取り(期待)」が効きやすいという見方
・需給の影響が「全くない」とは言わないが、中心はあくまで金融政策の見通しと、それに基づく市場の織り込みだと整理

金利上昇が「危機」かどうかは成長率次第(名目成長率との比較)

・金利上昇の負担は、経済成長率(特に名目成長率)との関係で評価すべきだと主張
・仮に名目成長率3〜4%程度ある局面で、長期金利が2%台になっても、それ自体は「過度に大騒ぎする話ではない」という整理
・「金利が上がるのが大変だ」という議論は、暗黙に「成長しない」前提を置いているだけではないか、と論点を切り分け
・高度成長期に金利が高くても回ったのは、所得・成長が伴ったから、という直感的な説明も付す

住宅ローン(変動・固定)への影響と実務的示唆

・一方で、家計レベルでは政策金利引き上げが変動金利に波及し、フラット35など固定金利も上がり得る点は現実のリスクとして言及
・「これからずっと上がる」と思うなら、固定化(あるいは固定と変動の組み合わせ)を検討する余地がある、という実務的な示唆
・過去に固定へ一部切り替えた事例を挙げ、結果的に有利だった可能性に触れつつ、「先読みして学び、自己責任で判断すべき」と促す

物価指標の出し方と日銀批判(コアの見え方、雇用への副作用)

・消費者物価には複数系列(総合生鮮除く、さらに食料・エネルギー除くコア等)があり、本来は(より基調を見やすい)食料とエネルギーを除く指標が重要だという立場を示す
・過去に複数指標を出すようにした経緯に触れつつ、後年になって重要な系列の扱いが変わった(見えにくくなった)ことへの不満を述べる
・さらに、政策金利の引き上げが(いわゆる欧米のコア的な見え方で)物価を押し下げる一方、雇用にも悪影響が出ることを、有効求人倍率などとの関係(図示)で説明
・「デフレ方向に戻す匂い」と「雇用を壊す」が整合的に起き得るとして、フィリップス曲線的な説明枠組みにも言及し、日銀の利上げ姿勢を強く批判

BEI(市場の期待インフレ率)を根拠に「今は引き締める局面ではない」

・財務省資料などを用い、BEI(ブレークイーブン・インフレ率)=市場が織り込む「今後10年平均の期待インフレ率」が、2%に達していない点を重視
・この水準感なら「引き締め(利上げ)」はすべきではない、という結論を提示
・もし期待インフレが**3〜4%**など明確に上振れしていれば引き締めも理解できるが、現状はそうではない、という条件分岐で主張を明確化


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