【要約】自民党総裁選を予想したら一番つまらない結末に?【髙橋洋一チャンネル#1358】

『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済や世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。
自民党総裁選告示
『高橋洋一チャンネル』の内容を要約
自民党総裁選の現状と世論調査
・自民党総裁選は小泉進次郎氏と高市早苗氏が拮抗しており、両者が常に1位・2位を占める構図になっている
・一般有権者を対象とした調査では小泉氏が優位だが、自民党支持層や党員限定調査では高市氏が逆転する場合がある
・日テレが自民党党員名簿を基に実施した調査(9月21日時点)では、小泉32%、高市28%、林15%、小林7%、茂木5%、未定14%という結果
・この調査は母集団が党員に限定されており、一般調査より精度が高いとされるが、回答者は1,000人規模で年齢層の偏りなど限界もある
党員数の減少と影響
・自民党党員は現在約91万人で、前回の総裁選(105万人)から14万人減少
・党員資格条件が「2年連続で党費納入」に変更されたため、これまで1年分のみで参加できた層が外れた
・保守層の一部が離脱したことで、高市氏に不利な状況が生まれていると指摘される
・党員資格を失った層は本来保守支持が多く、高市氏の票田を削る結果になった
各候補の特徴と情勢分析
・小泉氏は「勢い」でリードするが、失言や準備不足の印象がリスクになっている
・既に「賃金100万円増」発言や「表に出ない戦略」などが批判を受け、今後さらに失言が出れば失速の可能性もある
・高市氏と小泉氏は政策的に「岸田政権路線の継続」で共通点が多く、支持層も重なるため票が割れている
・林芳正氏は15%前後で三番手につけており、小泉氏失速時の受け皿になる可能性がある
決選投票とシナリオ
・決選投票に進めば、林氏や他候補の票がカギを握るため、逆転が起きやすい
・「小泉失言 → 林浮上 → 決選投票で逆転」という展開も想定される
・逆に小泉氏が失言せず勢いを維持すれば、決選投票で押し切る可能性もある
・いずれにしても、小泉と高市の差は僅差で流動的であり、林がどこまで食い込むかが注目点
政策と市場の反応
・高市氏は「純資産ベースで財政を評価する」との立場で、国債発行を伴う積極財政を容認し、大規模投資で景気刺激を図る意向
・小泉氏・林氏は参院選で示された「名目成長率3%」など控えめな経済政策で、従来路線を踏襲
・株式市場は「高市勝利」を前提に取引が進んでおり、他候補が勝利すれば期待外れで株価下落のリスクがある
・高市氏が明確な政策を打ち出せば支持を伸ばす可能性があるが、訴求不足が課題
今後の注目点
・小泉氏の「失言リスク」と「勢いの持続力」
・高市氏が政策を前面に出して逆転できるかどうか
・林氏が失点の受け皿となり、決選投票で台風の目となる可能性
・党員数減少の影響がどこまで強く出るか
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