文書がないなんて…トランプ関税は今後やられっぱなし【髙橋洋一チャンネル#1323】

文書がないなんて…トランプ関税は今後やられっぱなし【髙橋洋一チャンネル#1323】
[スポンサーリンク]

『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。

 トランプ関税 今後はどうなる?

『高橋洋一チャンネル』の内容を要約

トランプ関税交渉の現状と日本・韓国の立場

・日本とEUは形式的に交渉がまとまった一方で、韓国は取り残され、今後の交渉が焦点になっている
・トランプ政権は中国や韓国に対し、交渉を後回しにするような対応を取っている
・中国側は関税の一部停止延長を発表したが、これは願望レベルの可能性もあり、実態は不透明
・トランプ氏は中国の牛肉輸入を制限するなど、分野別の駆け引きを続けている
・アメリカの牛肉業界にも影響が出ており、対中関係は一進一退の交渉状態

キーワード:トランプ関税、日韓交渉、中国、米中関係、牛肉輸入

日本の対米交渉の問題点と「文書なき合意」

・日本ではトランプ関税の引き下げに株式市場が楽観的に反応したが、実際には合意の文書が存在しない
・文書がないことは将来的に不利な条件を永続的に受け入れるリスクを伴う
・約80兆円規模の合意とされるが、9割以上がアメリカ側の収益で、日本にとっては「ギフト」のような内容
・投資枠の配分もアメリカ側に決定権があり、日本側の主導権はほとんど無い状態

キーワード:文書なし合意、日米交渉、対米譲歩、投資枠、日本不利

関税引き下げの実効性と経済効果の過大評価

・関税引き下げによる経済効果はGDPの0.1%程度(0.5兆円)に過ぎず、過大評価されている
・トランプ関税が高いままでも年間5兆円程度の影響にとどまり、逆にその方が損害は小さい可能性もある
・株式市場は内容の精査なしに短期的な材料で過剰反応している

キーワード:経済効果、関税引き下げ、株式市場、GDP、実効性の乏しさ

EUとの違いと日本政府の弱腰外交

・EUはアメリカと共同で合意内容を発表したが、日本はアメリカの発表を追認するだけの形に終始
・日本は文書も発表もないまま交渉が終わったことにされ、実際には交渉途中であった可能性が高い
・石破政権の選挙敗北を利用し、アメリカは規制事実を積み重ねて日本を押し切っている

キーワード:EUとの違い、規制事実、日米交渉、日本政府の弱腰

交渉の透明性と「ファクトシート」不在の異常事態

・アメリカ側は「ファクトシート」と称する資料を次々出しているが、日本側には説明責任のある文書が存在しない
・国際交渉で文書がないのは異常であり、将来的な齟齬の元になる
・日米防衛協定のような重大事案でも文書がないとなれば、国会審議すら不可能
・今後、「こんなはずではなかった」という事態が頻発する恐れがある

キーワード:ファクトシート、交渉文書、異常事態、説明責任、将来のリスク


石破政権の不安定さと今後の展開

・政権の不安定さがアメリカに付け入る隙を与えており、「言われっぱなし」の状態が続く
・株価は「石破辞任への期待感」で一時的に上がっているが、実態は伴っていない
・お盆以降にトランプ関税の具体的措置が実施されれば、さらに混乱と解釈の違いが顕在化する可能性
・現時点で交渉結果が曖昧なため、良い話よりも悪い話が出てくる公算が大きい

キーワード:石破政権、政権不安定、交渉混乱、株価変動、悪材料の顕在化

[スポンサーリンク]