2040年に所得5割増を公約に〜アホな石破のショボい数字【髙橋洋一チャンネル#1295】

『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済や世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。
INDEX(目次)
石破2040年に所得5割増
『高橋洋一チャンネル』の内容を要約
石破首相の「2040年GDP5割増」公約への疑問
・石破首相が2040年までにGDPと平均所得を5割増とする公約を掲げた
・実現には年2.8%の名目成長が必要だが、これは非常に控えめな数字
・電卓で簡単に計算できるレベルで、2.8%を15年間続ければ約1.5倍になる
・この数字は内閣が出している「中期財政試算」からの転用で、自前の政策的根拠がない
過去の公約との矛盾
・石破氏は以前、最低賃金を5年で1.5倍にすると公約していた
・これは年7%の成長が必要で、現実的ではない
・一方で、今回のGDP目標は逆に控えめすぎて一貫性がない
・銀行出身の石破氏が単純な複利計算もできていないのはおかしいと高橋氏は批判
財務省と成長率2.8%のカラクリ
・成長率を高く設定すると税収も増え、財政再建が終わってしまう
・財務省としては「財政再建が必要」と主張するため、あえて低い数字(2.8%)を出す
・石破氏はその数字をそのまま受け入れ、公約に使っているだけ
・この成長率は「何もしません」と言っているに等しいと指摘
実際の成長率との乖離
・現在のインフレ率(物価上昇率)は約3%台で、これに実質成長が加われば5%程度も可能
・高橋氏によれば、実質成長率2%、インフレ2〜3%なら名目で4〜5%になるのが自然
・その場合、15年でGDPは約2.1倍になり、目標としては1500兆円程度が妥当
目標設定の姿勢に問題
・2040年という遠い年限の目標設定は、答え合わせを避けるための手法とも取れる
・本来なら、もっと短期で達成可能な現実的かつ挑戦的な目標を設定すべき
・名目成長率2.8%では財政再建も成長も進まないため、もっと大胆な政策が必要と指摘
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