【要約】あさ8時!(あさ9)第725回【2025年11月6日】

「あさ8時!」は、テレビや新聞であまり報道しないニュースを独特の切り口でコメントする必見Youtube番組です。下記は番組の冒頭でリストアップの記事に該当するBing検索ページにリンクしています。(番組は順不同で進行しますが、時間の関係もあり、すべての記事は紹介されません。)
②原発新設に向けて現地調査に着手 関西電力、2030年ごろまで
⑤ビル・ゲイツ氏、気候変動は「人類滅亡につながることはない」
⑥サイバー攻撃で丸裸にされたアサヒ 人海戦術で乗り切ろうとする
⑦米国で「ブルーカラービリオネア」現象 AI発展で潤う肉体労働者
【ゲスト:武田邦彦(科学者)】
00:01:41 番組開始
⑩有本香氏「おぞましい『女性への差別』」「現地妻」投稿に
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202511050000068.html#goog_rewarded
⑨人工降雨で大気清浄 インドで実験開始
https://mainichi.jp/articles/20251031/k00/00m/030/151000c
④「わが国に優位性」自民、維新との合意書で地熱発電推進
https://www.sankei.com/article/20251023-7T2VFFJ655GNHEDYCDAOM3YPHE/
⑤ビル・ゲイツ氏、気候変動は「人類滅亡につながることはない」
https://www.yomiuri.co.jp/world/20251029-OYT1T50034/
⑦米国で「ブルーカラービリオネア」現象 AI発展で潤う肉体労働者
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN15CNW0V11C25A0000000/
INDEX(目次)
【要約】R7 11/06 あさ8時!(あさ9) 第725回
番組では、高市早苗氏に対する政治的・性差別的な批判や、コレステロール値、痛風、血圧などの健康基準に関する議論、さらには地球温暖化とエネルギー政策、特に地熱発電や人工降雨技術の是非について専門的な見地から考察しています。また、アメリカにおけるブルーカラー労働者の所得増加現象など、経済と労働市場の変化についても触れられており、日本の社会構造や技術開発の方向性に言及しながら、メディアや学術界の役割についても問いかけています。
⑩ 有本香氏「おぞましい『女性への差別』」「現地妻」投稿に
・日本保守党の事務総長・有本香氏がXを更新し、共産党所属の元衆議院議員・池内氏による高市総理への「現地妻」投稿について言及した。
・池内氏の投稿は、高市氏の姿を「女性差別をもろともせずのし上がった人物の悲しい姿」とし、「現地妻という悲しい言葉を思い出す」と述べていた。
・有本氏は、池内氏の投稿に対し、「誤解なんか招くものではない、あなたの投稿こそがおぞましい女性への差別そのものだ」と強く批判した。
・武田氏は、歴史的に「現地妻」という概念は日本にはなく、中国からヨーロッパ大陸で民族移動の際に男性が殺され、女性を現地の妻にする行為であったと解説した。
・日本では、夫婦の関係が尊重され、男性が妻に給料を全て渡すという文化があり、日本の女性は経済的にも独立しており、男女が対等であるという考え方に由来すると説明された。
・高市氏が女性首相として立派である点は、ヨーロッパ文化のように「男性の真似」をするのではなく、日本社会における女性の独立性を踏まえ、「女性は女性としての態度を取ります」という姿勢を示していることだと評価された。
・池内氏の「女性差別をもろともせずのし上がった人物」という言い方は、女性差別が激しかった時代に地位向上のため努力してきた女性たち(高市氏や中山恭子氏など)の歴史や苦労を理解していない発言だと批判された。
・高市氏は、女性であることをことさらに強調せず、感情面に触れずに政策を考え、エレガントに振る舞い、よく働く、理想的な最初の女性首相だと評価された。
キーワード:有本香, 池内さおり, 現地妻, 女性差別, 高市早苗, 男女平等, 日本文化
⑨ 人工降雨で大気清浄 インドで実験開始
・大気汚染が深刻化しているインドの首都ニューデリーで、スモッグ軽減のため、人工的に雨を降らせる実験(クラウドシーディング/雲への種まき)が始まった。
・実験はデリー首都圏政府とインド工科大学カンプール校が共同で実施し、航空機から雲にヨウ化銀などを散布する技術が用いられた。
・実験が成功すれば長期的な計画を定める方針だが、1回の実験で約1000万円の費用がかかり、根本的な解決策ではないとの批判もある。
・武田氏は、この人工降雨による環境対策は技術的に間違っていると断言した。
・かつてのロンドンスモッグ事件(1953年)の教訓から、大気汚染対策は「汚れた空気を綺麗にする」のではなく、「そもそもの汚染源を止める」(元止め)ことが結論として出ていると指摘した。
・インドの大気汚染の原因の一つとして、デリー近郊での大量の野焼き(ゴミの焼却)が挙げられている。
・技術的には、工場や焼却炉からの汚染物質の排出を抑えることは容易であり、日本でも四日市ぜんそくの原因となったSO2ガスの排出を止める技術で問題を解決してきた。
・インドが経済発展している以上、政府はゴミの野焼きを一切禁止し、高性能な焼却炉を整備すれば、大気汚染は一気に解決すると提言された。
キーワード:人工降雨, クラウドシーディング, インド, 大気汚染, 元止め, ヨウ化銀, 焼却炉
④「わが国に優位性」自民、維新との合意書で地熱発電推進
・自民党と日本維新の会は、連立政権合意書でエネルギー政策として地熱発電の開発推進を明記した。
・地熱資源量は日本が世界3位とされており、地熱発電は純国産で安定したベースロード電源に位置づけられる。
・しかし、開発期間の長さやコストの高さ、資源の多くが国立公園内にあること、温泉事業者の反対などから、開発がなかなか進んでいない。
・武田氏は、地熱発電の議論には一部で利権が存在する可能性を感じると述べた。
・技術的な問題点として、熱源があるだけでは足りず、「高温の熱をどこで冷やすか(熱を捨てる場所)」が不可欠であるにもかかわらず、その議論が欠けている点を指摘した。
・かつて武田氏が国の研究会でこの点を質問した際、大学教授が明確に答えられなかった事例が紹介された。
・日本の地熱資源は、小規模発電にしか適用しにくく、5万kWも取れないような規模が多く、アイスランドのような寒冷で人口の少ない国とは条件が異なると説明された。
・現実的には、日本の実情には大規模な地熱発電はあまり合わず、データセンターやAIによる電力需要増大に対応するには、日本の技術を活用した火力発電を推進する方が合理的だと提言された。
キーワード:地熱発電, ベースロード電源, 自民党, 日本維新の会, 熱処理, 利権, 火力発電
⑤ ビル・ゲイツ氏、気候変動は「人類滅亡につながることはない」
・ビル・ゲイツ氏は、ブラジルで開催されるCOP30参加国の首脳に対し、気候変動は重要な問題だが「人類滅亡につながることはない」と述べ、生活の向上に焦点を当てるべきだと提言した。
・ゲイツ氏は、終末論的な見方を否定し、貧困国の農業・医療対策に取り組むことがより効果的だと主張している。
・その背景には、脱炭素技術への多額の投資が集まる一方で、貧困国への援助が縮小傾向にある現状があるとされた。
・武田氏は、人間は自分たちの滅亡につながるような危険があれば必ずブレーキをかけるため、「人類滅亡につながるような技術は人類は絶対にやらない」という論理を示した。
・今回のゲイツ氏の提言は、これまで「金儲けのネタ」であった脱炭素(グリーン)から、投資の主眼を資源(石油、天然ガス、石炭)へシフトし始めたことを示唆している可能性があると分析された。
・また、学術会議などの公的機関は、地球温暖化に関する科学的な事実(例:かつてCO2が大量に存在した時代でも気温が必ずしも高くなかった事実)を隠さずに、オープンに議論すべきだと指摘された。
キーワード:ビル・ゲイツ, 気候変動, 人類滅亡, COP30, 脱炭素, 資源投資, 金儲け
⑦ 米国で「ブルーカラービリオネア」現象 AI発展で潤う肉体労働者
・米国では、AIに代替できない技能を持つ配管工や自動車整備工などの技能工(ブルーカラー)への需要が高まり、高収入を得る「ブルーカラービリオネア」現象が起きている。
・これは、ホワイトカラーの稼ぐ機会が減少する一方で、肉体労働者が金持ちになるチャンスが広がっている状況を指す。
・テキサス州の職業訓練学校では入学者が大幅に増加しており、学費も私立大学の約1/10で済み、卒業生は企業から引く手あまたの状態となっている。
・この現象は、日本の高度経済成長期に「手に職」のある人がそれに見合った所得を得ていた状況に似ていると説明された。
・ただし武田氏は、この傾向が一時的なものかどうかを判断するのは極めて難しい問題だと指摘した。
・その理由として、AIやロボットの発展により、今後20年以内にブルーカラーの仕事が代替される可能性があることが挙げられた。
・代替の形として、人型ロボットが修理作業を担うようになるケースや、そもそも故障が起こらないような建物・設備設計に技術が向かうケースが想定される。
・日本の職人は非常に優秀で、海外では修理できないような難しい作業でも短時間でこなすスキルを持っていると紹介された。
・日本には職人に対する強い尊敬がある一方、最近は都市部などで職人さんを呼ぶこと自体が難しくなっているという現状も指摘された。
キーワード:ブルーカラービリオネア, AI, 技能工, 職業訓練, 高収入, 日本の職人, 故障が起きない構成
