【要約】宅配オートロック解除?なぜ機械化しない?【髙橋洋一チャンネル#1357】

『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済や世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。
INDEX(目次)
置き配でオートロックを共有化!?
『高橋洋一チャンネル』の内容を要約
オートロック開錠と防犯リスク
・国交省が「置き配」利用拡大の一環として、配達員がマンションのオートロックを共通暗証番号などで開錠できる仕組みを検討中
・しかし、住民からは「オートロックの意味がなくなる」「配達員が勝手に入れるのは防犯上の重大リスク」との懸念が強い
・特に外国人労働者の増加も背景にあり、誰でも出入りできるような制度は治安悪化につながるとの指摘も出ている
宅配ボックスと再配達の課題
・高層マンションでは既に宅配ボックスの設置が進んでおり、これを活用すれば十分対応できるとの見方がある
・再配達は利用者側に追加料金を課す仕組みとすれば、配達員の負担やコスト増を抑えられるとの意見
・「暗証番号を全戸共通で教える」などの制度設計は本末転倒であり、宅配ボックスや時間指定の有料再配達で解決すべきと批判された
人手不足と物流業界の現状
・物流業界では慢性的な人手不足が深刻化しており、外国人労働者に頼る傾向が強まっている
・ただし、人材頼みでは根本解決にならず、防犯リスクや治安不安を招く懸念もある
・「2025年問題」と呼ばれる物流危機が迫る中、労働力のみに依存する現状は限界に来ていると指摘された
ドローン活用の可能性
・ドローン配送は地方都市で試験運用が進んでおり、屋上を活用したマンションへの直接配送など、新たな仕組みの可能性がある
・東京では規制が厳しいが、墜落リスクを過度に懸念する必要はなく、早期の実用化が求められる
・ドローンは再配達問題の軽減にも有効で、人手不足の解消策として活用すべきとの意見
宅配ロボットの事例と将来像
・アメリカ・ロサンゼルスでは宅配ロボットが歩道を自走して配達しており、飲食店でもロボットによる配膳が一般化
・日本でも宅配ロボットを住宅地やオフィス街に導入すれば、人手不足を補えると考えられる
・宅配トラックにロボットを積載し、各地で自動的に分散配達する方式も現実的で、運転手の負担軽減につながる
・「人が危険に晒されるよりロボットを使うべき」との安全面での利点も強調された
制度設計と規制の壁
・宅配分野の新技術導入が遅れている背景には、日本の規制や国の後押し不足がある
・一方で、キックボードなどは急速に普及しており、宅配ロボットも同様に規制緩和で普及できる可能性がある
・安易に「安い労働力」を入れるよりも、技術革新で根本解決を図るべきとの主張が繰り返された
キーワード:オートロック開錠、防犯リスク、宅配ボックス、再配達料金、人手不足、ドローン配送、宅配ロボット、2025年問題、規制緩和