【要約】たまきチャンネルコラボ【前半 Part2】エネルギー政策と財政について【髙橋洋一チャンネル】

【要約】たまきチャンネルコラボ【前半 Part2】エネルギー政策と財政について【髙橋洋一チャンネル】
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『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。

 たまきチャンネルコラボ【前半 Part2】

『高橋洋一チャンネル』の内容を要約

選択的夫婦別姓制度と戸籍維持の両立案

・「選択的夫婦別姓」導入に対し、保守層からは「家族がバラバラになる」との誤解や批判が根強い
・高橋氏らは「制度の基本(家族戸籍)は残したうえで、結婚前の姓を選べる柔軟な制度設計」が可能と説明
・現在の姓を選びたい人にはそれを戸籍に記載できるようにし、法的にも裏付けを持たせることが可能
・家族戸籍を維持しつつ、「筆頭者(家族の代表)」を明確に定め、子どもの姓なども統一されるため、制度混乱は起きない
・筆頭者制度により、行政手続き・家族単位の整合性を保ち、機能的な「家族チーム」が成立すると強調
・保守系女性の中にも「伝統的な姓を継ぎたい」と考える人が多く、選択的制度があれば結婚を選べる人が増える
・戸籍や家制度を否定せず、「家族の一体性」と「個人の選択」を両立させるバランス型の制度設計を提案
・「選択的夫婦別姓=家族の崩壊」といった単純なレッテル貼りではなく、丁寧な説明こそが重要と述べた

キーワード 選択的夫婦別姓、戸籍制度、筆頭者、保守層の誤解、家族一体性、柔軟な制度設計

原子力の推進と洋上風力の限界:次世代エネルギー戦略

・高橋氏は、既存原発の再稼働にとどまらず、新設や次世代炉(SMR、小型高温ガス炉など)の導入を積極的に進めるべきと主張
・ビル・ゲイツも推進するナトリウム冷却型炉(ソーディウムクールドリアクター)など、海外では技術革新が進んでいる
・一方で、政府が進める「洋上風力発電」は資材高騰や事業破綻の連続で現実的でないと厳しく批判
・洋上風力よりも、「フローティング原発(海上浮体式の原子炉)」が地震国・日本に適していると提案
・ロシアは既にフローティング原発を実用化済みで、津波時の退避や地震の影響回避が可能な設計
・IAEAが国際シンポジウムも開催しているが、日本は参加せず。風力発電に偏重した政策を疑問視
・再エネ推進派が「太陽光は最も安い電源」と主張するなら、本来は公的支援は不要なはず
・データセンターやAI社会のインフラには、「安定・低コスト・大量」の電源供給が必須で、原子力こそ現実解と強調

キーワード 原子力新設、SMR、ナトリウム冷却炉、フローティング原発、洋上風力の限界、IAEA、日本の不参加、再エネ政策の矛盾

税収構造と財政運営の実態:プライマリーバランスは黒字へ

・来年度からはプライマリーバランス(PB)黒字が見込まれ、成長ケースでは10兆円の黒字も可能と分析
・過去5年連続で税収は上振れ、年平均6兆円の増収を記録。今年度も130%前後の伸びが確認されている
・PB議論は静的モデルでなされており、実態に合わない。より動的な経済モデルへの転換が必要
・政府の中長期財政試算では、税外収入(納付金など)を意図的に低く見積もっており、現実とは乖離
・特に日銀納付金は巨額だが、金融機関への資金供給に使われ、政府歳入としては取り込まれにくい
・「外為特会(外国為替資金特別会計)」は180兆円以上の資金があり、大半が米国債で眠っている状態
・この資金を分散投資や高度運用すれば、1〜2兆円規模の追加収益も可能
・政府系基金にも現金が眠っており、短期国債で回すだけでも利益が出る構造
・高橋氏はかつて「埋蔵金男」と呼ばれ、こうした非効率な資金運用を是正し、実際に予算改革を実行してきたと回顧
・現状でも「連結ベース」で資金を見直せば、かなりの余剰財源が存在することを強調

キーワード プライマリーバランス黒字、税収上振れ、日銀納付金、特別会計、埋蔵金、ガタメ特会、財政見直し

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