【要約】アメリカからの円高圧力と利上げしたい日銀の思惑【髙橋洋一チャンネル#1339】

【要約】アメリカからの円高圧力と利上げしたい日銀の思惑【髙橋洋一チャンネル#1339】
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『髙橋洋一チャンネル」は、数量政策学者で嘉悦大学教授の髙橋洋一さんが視聴者の質問に答える形で、政治経済世界情勢など現在進行中の問題について理路整然と解説してくれるYouTubeチャンネルです。

 アメリカの円高ドル安圧力と日銀の金融政策

『高橋洋一チャンネル』の内容を要約

円高志向と加藤財務相の対応

・ベッセント氏が「円高の方が望ましい」と発言し、日本の貿易黒字削減のために円高誘導を支持
・加藤財務相は「金融政策は日銀の判断」とかわし、財務省として直接関与しない姿勢を示した
・円高は日本からの輸出を抑制し、米国の輸入超過是正につながるため、米国にとって有利な立場
・過去のプラザ合意でも同様に円高が用いられ、日本経済に影響を及ぼした歴史的経緯がある
キーワード:円高、加藤財務相、貿易黒字、プラザ合意

為替決定の基本メカニズム

・為替は国と国の金融政策差で決まるというのが国際的な常識
・日本の金利が高くなり米国の金利が低くなると、円高方向に動く
・通貨量の比率でも説明でき、日本の通貨供給が減れば円高要因となる
・近年は政府内でも「日銀の専管事項」と整理され、誤解は少なくなった
キーワード:為替決定、金利差、通貨供給量、日銀専管

上田日銀総裁の利上げ姿勢と米国との関係

・上田総裁は利上げに前のめりで、米国関係者もその傾向を把握している可能性が高い
・ベッセント氏は上田総裁の動きを利用し、円高を促す発言を繰り返している
・加藤財務相は「自分の役割ではない」として責任を回避し、実質的に日銀任せの構図
・日米双方の思惑が一致し、円高圧力が強まる可能性がある
キーワード:上田日銀総裁、利上げ、米国圧力、円高圧力

物価水準と利上げの矛盾

・コア物価(食料・エネルギー除く)は1.6%と低水準で、物価高局面とは言えない
・エネルギー価格は2.9%と落ち着いており、食品のみが高騰
・この状況で利上げを実施するとデフレに逆戻りするリスクがある
・本来は食料品への消費税減税などピンポイントの対策が妥当だが、日銀は利上げを検討している
キーワード:コア物価、低インフレ、利上げリスク、消費税減税

統計の扱いと情報の欠落

・コア物価の公表は2006年から始まったが、2016年頃から報道発表資料から外された
・現在も基礎統計には存在するが、新聞やメディアでは触れられないため世論には伝わっていない
・結果として、実際の低インフレ状況が政策議論や国民認識に反映されにくい
・髙橋氏は「統計の隠蔽に近い」と指摘し、政策判断の歪みを懸念している
キーワード:コア物価統計、報道欠落、情報不足、政策歪み

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