会社法改正と従業員への株式付与

・会社法改正により、従業員を株主にする仕組みが導入されつつある
・「無償付与」といっても実際はボーナスなどの代替で株を渡す形になる
・会社としては従業員を縛りつける狙いもあると指摘

利益配分と株主・労働者の違い

・利益の分配は「労働の対価を支払った後、株主へ」というのが原則
・株主はリスクを取る存在で、利益が出れば配分されるが赤字なら支払い不要
・労働者は一定の給与を受け取るため、利益が大きいほど株主優遇に見える構造

従業員持株制度と現金支給の是非

・従業員が自社株を購入する制度（従業員持株会）はすでに存在
・高橋氏は「株式よりも現金支給が望ましい」と主張
・現金を受け取り、投資は各自が自由に選択する方が公平だと指摘

課税方式と分離課税の問題

・給与と違い、株式配当は分離課税で優遇されている
・世界的には総合課税が主流で、日本もマイナンバー制度導入で移行可能に
・財務省は増税目的で総合課税への転換を狙っている可能性がある

総合課税への移行と政治的ハードル

・総合課税にすれば高所得者からより多く税収を得られる
・米国のように控除を大幅に引き上げ、低所得者の負担を軽減する手法もある
・ただし、日本での税制改革は政権の安定が前提で、当面は大きな改正は困難と予想

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