【要約】高市政権の“内”と“外”で懸念されるキーワード2つ【門田隆将チャンネル#0019】

INDEX(目次)
高市政権の“内”と“外”で懸念されるキーワード2つ
『門田隆将チャンネル#0019』を要約
高市首相の初心表明演説の全体評価
・門田氏は、高市首相の初心表明演説を「日本が復活していく実感が持てた」と高評価。
・憲法改正、皇室関連の制度改正、外国人問題、外国人による土地取得のあり方など、保守層が重視する論点に踏み込んだ点を評価。
「160万円・年末調整」実施への期待
・最も嬉しかったポイントとして、年末調整で「160万円(基礎控除等の引き上げ)」を12月中に反映させると明言したことを挙げる。
・これにより12月給与の手取りが数万円規模で増える可能性があり、現役世代・給与所得者にとって即効性のある恩恵だと強調。
・「今年は節約しようと思っていた人にも、納め過ぎた税が戻る形で追い風になる」と、生活実感に結びつけて語る。
物価連動の基礎控除引き上げ構想
・高市首相が「基礎控除を物価に連動してさらに引き上げる」と宣言した点も重要視。
・従来の「178万円ライン」を超えて、物価上昇に合わせて控除が上がれば、継続的に手取りが増える方向だと期待を示す。
・国民民主党が火を付けた3党合意の流れを、高市政権が実行フェーズに移す形だと位置付け。
財務省に対抗する党内布陣
・減税・控除拡大を実現するには財務省との攻防が避けられないと指摘。
・税調会長に小寺氏、小委員長に山田氏を配置し、さらに西村泰俊氏や松島氏らを幹部に入れるなど、財務省に押し切られない体制を作ったと評価。
・「布陣+演説での宣言」がセットになり、実現可能性が高まったと見る。
懸念① 旧宏池会(岸田派)閣僚の入り込み
・一方で最大の懸念材料として「旧宏池会(旧岸田派)の存在」を挙げる。
・林総務相、金子国交相、石原環境相の3人が旧宏池会系であり、思想軸が高市政権と異なる可能性に不安を示す。
・宏池会は過去から「中道路線・リベラル寄り」「財務省的な緊縮」「ポリコレ・移民推進」と結び付けられがちで、保守層には不信が強いという認識。
石原環境相への具体的な警戒
・石原氏が「悪い太陽光発電は止める」と言う一方、根本では推進派ではないかと疑念。
・森林や景観を壊すメガソーラー拡大への姿勢が甘くなる恐れを示唆。
・ただし青山繁晴氏が環境副大臣に入り、監視役・歯止め役として機能することに期待も寄せる。
懸念② 支持率低下局面での「非主流派+公明党」連携
・今は高市政権の支持率が非常に高く、勢いがあるが、いずれ限界や逆風は来ると見通す。
・その局面で旧宏池会など非主流派が動き、公明党と結びついて政権批判・揺さぶりを強める可能性を懸念。
・公明党は「政権復帰」を狙い、非主流派と地方選挙などで利害を共有しつつ、チャンスが来れば一気に攻勢に出ると予測。
公明党・斎藤代表の発言を「危険信号」と見る
・初心表明演説への感想で、公明党の斎藤代表が「高市演説は危うい」「独裁ではないか」と批判したことを重く受け止める。
・高市首相は、聖徳太子の憲法17条「衆議=話し合い重視」を掲げ、各党からの政策提案も受けると述べたに過ぎないのに、そこへ“ケチをつけた”と捉える。
・この反応は、公明党が将来的に高市政権を引きずり下ろす側に回る兆候だと警戒。
今後の展開と保守支持層への呼びかけ
・門田氏は、数か月〜半年以内に「非主流派+公明党+マスコミ」の大きなバッシングが来ると予言。
・そのとき保守支持層が拙速に「もっと早く結果を出せ」と迫りすぎると、相手に隙を与えると注意。
・高市首相は“融和型の政治家”であり、性急な成果要求よりも、腰を据えて支え続ける姿勢が必要だと訴える。
・明るい政策(年末調整・控除拡大)を評価しつつ、逆風に備えた結束を呼びかけて締めくくる。
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